東京大学とリーディングマーク、共同で人材問題に挑む
日本の人材市場が抱える「採用のミスマッチ」や「従業員の離職」という課題に対して、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)が再び注目を集めています。この度、東大IPCはHRプラットフォーム「ミキワメ」を展開する株式会社リーディングマークに対し、1億円の追加出資を決定しました。
リーディングマークの成長と「ミキワメ」の特長
リーディングマークは、2020年4月に市場に投入した「ミキワメ適性検査」により、多くの企業から支持を受けています。このサービスは、短時間で性格や特性を詳しく分析し、候補者と社内の社員との適合性を評価します。これにより、企業はより的確な人材を採用しやすくなります。現在、同社は4000社以上の企業にサービスを提供しており、受検者数は130万人を超えています。
さらに、リーディングマークは「ミキワメ ウェルビーイングサーベイ」を通じて、採用後の離職を防ぐ手段を提供しています。これにより、社員のメンタル状態を可視化し、組織全体の健康状態をサポートしています。最近では、心理的知見やAI技術を活用した「ミキワメAI」を用い、より個別具体的なアドバイスが可能になりました。
新たなプロダクト「ミキワメ マネジメント」
特に注目すべきは、2025年1月にリリース予定の新プロダクト「ミキワメ マネジメント」です。このサービスは、個々のメンバーの状態や性格に基づいて1on1ミーティングの進行をAIが提案し、改善点を明らかにします。これにより、企業はより効率的かつ効果的にチームの運営ができるようになります。
東大IPCのビジョンと役割
今回の出資は、東大IPCが2022年からリーディングマークに対して行なっている継続的な支援の一環です。東京大学は、人的資本に関わる社会的課題の解決を目指し、企業の成長を助けるための新しいソリューションの開発を進めています。
社会課題への取り組み
東大IPCのパートナーである美馬傑氏は、仕事選びの多様化と人材不足の現状を指摘し、リーディングマークの取り組みが社会の課題解決につながることを期待しています。企業が求める人材と求職者との間に存在するミスマッチを是正することは、経済社会の健全な発展に不可欠です。
結論
リーディングマークの革新的なHRプラットフォームが人材市場に与える影響は大きく、今回の追加出資によりさらなる成長が期待されます。採用の最適化と従業員の定着を目指す彼らの挑戦に、今後も注目が集まります。企業の生産性向上に向けて、リーディングマークと東大IPCは今後も連携を深めていくことでしょう。