戦前映画再評価
2025-05-15 16:19:46

国立映画アーカイブが贈る貴重な戦前映画の再評価イベント開催

戦前・戦中映画の光と影に迫る「返還映画コレクション(3)」



国立映画アーカイブが、2023年7月15日から新たに開催する上映企画「返還映画コレクション(3)――第二次・劇映画篇」は、戦前及び戦中の日本映画の貴重な作品群を特集しています。このイベントでは、1967年以降の第一次・第二次返還映画を中心に、29のプログラムにまとめられた総計31作品を上映し、映画界の歴史を振り返る貴重な機会を提供します。

戦時体制下の映画文化


このコレクションに含まれている映画は、アメリカ議会図書館から返還されたもので、戦時中の心理戦や情報戦の中で製作されたものです。例えば、『權三と助十』や『愛國の花』など、政治的関係や映画検閲に影響を受けた作品が多く含まれています。これらの映画は、制約の中でどのように制作され、公開されたのかを再評価する貴重な素材となっていることが分かります。

日本映画の黄金期を再発見


この企画では、1930年代から40年代にかけて制作された埋もれた傑作も上映されます。特に、無声映画の名作『紅蝙蝠 第一篇』や、初期のゾンビ映画として知られる『怪奇 江戸川乱山』などは、約50年ぶりにスクリーンにかかることとなり、映画ファンには見逃せない内容です。また、戦後の日本映画がどう変容したのかを理解するための重要な作品が一堂に集まることになります。

特別イベントも盛りだくさん


上映だけでなく、イベントも充実しています。8月9日には『紅蝙蝠 第一篇』上映後に弁士の片岡一郎氏が解説し、三味線の伴奏とともに楽しむ特別上映が予定されています。また、8月23日の『海の母』上映後には、著名な研究者による講演会も開催され、この映画の歴史的背景について学ぶことができます。

参加方法概要


  • - 企画名: 返還映画コレクション(3)――第二次・劇映画篇
  • - 会期: 2025年7月15日(火)から8月24日(日)まで、月曜は休館
  • - 会場: 国立映画アーカイブ長瀬記念ホール OZU
  • - 主催: 国立映画アーカイブ
  • - 詳細な情報やチケット購入については公式ウェブサイトでご確認ください。

このイベントは、映画の持つ力とその影響を理解する貴重な機会であり、映画を愛する全ての人にとって必見です。国立映画アーカイブが提供する、この貴重な歴史の旅にぜひ参加してみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
文化庁
住所
京都府京都市上京区下長者町通新町西入藪之内町85番4
電話番号
075-451-4111

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