三重県の食を海外市場へ広げるための支援事業

三重県の魅力を世界へ届ける

三重県が「実践型商談力向上支援事業（海外）」及び「海外向け食の大商談会inみえ」を通じて、県内の食材や食品の海外市場進出を打ち出しました。この取り組みは、GPC（グローバルパートナーズコンサルティング）に委託され、彼らの専門知識とネットワークを活用して実施されています。

三重県の食品産業の重要性

三重県は、地域特有の農林水産物や食品の輸出を積極的に進めてきました。2014年に設立された「三重県農林水産物・食品輸出促進協議会」では、32の会員団体と共に、県内企業の販路開拓を支援しています。グローバル化が加速する現代、三重県は企業の商談力を向上させるためにPDCAサイクルを導入、実践的な支援を提供しています。

GPCの支援内容

GPCは、三重県内で公募した食に関わる事業者から選定された5社を対象に、海外向け商談会を実施しました。具体的には、海外バイヤーによる研修会を開催し、東南アジア市場の消費動向を分析、各社の強みを引き出すことで営業資料や交渉のポイントを提供しました。また、商談後のフォローアップも行い、事業者のニーズに応じた個別のアプローチを展開しています。

さらに、シンガポールで開催された「みえフェア」では、現地の消費者に向けた試食会を実施し、参加事業者が進出戦略を具体化する手助けを行いました。この取り組みは、商談を通じて三重の食材をアピールする絶好の機会となりました。

オンライン商談の成功

インターネットを活用した商談会においては、67の国内外バイヤーを招待し、21社の三重県内事業者に対して10社のバイヤーとのマッチングを実施しました。全49商談の内、60％にあたる29商談が海外バイヤーとの英語商談でした。この成功例は、三重の食材が高い関心を持たれていることを示しています。

今後の展望

今後もGPCは、三重県内の企業が海外でのビジネスを拡大できるよう、新たな商談会や研修プログラムの企画を進める予定です。そして、彼らが国内を超えた市場で成功するための支援を継続して行います。

GPCの企業概要

GPCは独立系のコンサルティングファームとして、アジア圏の経営課題解決に注力し、企業経営やマーケティング、ITなど幅広いニーズに対応しています。過去20年にわたり、日本やアジアの企業に対して戦略的なアドバイザリーを提供し、成功事例を数多く持っています。さらに、多国籍企業や中小企業の国際展開を支援し、ビジネスの成長に貢献しています。

日本の食の魅力を世界に伝えるこのプロジェクトに注目が集まっています。様々な国の文化に触れ、その中で三重県の食品を広める機会を整えることは、地域経済にとっても大きな一歩となるでしょう。