子どもの貧血対策
2022-10-13 10:53:57
日本の子どもたちにおける貧血の実態とその対策に向けた取り組み
最近の調査結果によると、日本における子どもたちの貧血疑いが12.7%という高い割合で存在することが分かりました。この研究は、一般社団法人ラブテリによるもので、子どもへの鉄分補給対策の不足が浮き彫りになっています。
食事以外の鉄分補給は4割未満
調査によると、食事以外で鉄分を補給している母親は全体の38.2%に留まっており、その内容は「鉄分強化のお菓子や食品」が19.1%、次いで「フォローアップミルク」の摂取が13.2%でした。この結果は、鉄分不足の対策が依然として不十分であることを示しています。
子どもにおける貧血の増加傾向
また、子ども10人に1人以上が貧血の可能性を持ち、特に離乳後から年齢が上がるにつれてその割合が増える傾向が見られます。ヘモグロビン測定の結果からも、基準値未満とされる子どもが12.7%に達しており、1歳半から5歳にかけて増加しているのが特徴です。
ヘモグロビン値に影響を与える要因
さらに、フォローアップミルクの摂取の有無や家庭での食事も子どものヘモグロビン値に関連している可能性があります。男女別に見ると、女児のヘモグロビン濃度は低くなる傾向があり、喘息症状の有無や母親との関連性も確認されました。この調査では、子どものヘモグロビン値が高いと、母親の値も高いという相関関係が示されています。
未来の健康に向けた取り組み
ラブテリは、日本の子どもたちにおける貧血の問題を深刻な健康課題と捉え、今後の対策として非侵襲的なヘモグロビン濃度測定を推進し、鉄分補給に関する情報提供を行う方針です。特に、企業や自治体との連携を強化して、家族全体の健康を守るための取り組みに力を入れていく予定です。
健康課題の背景
貧血は乳児期から小児期における最も一般的な血液疾患ですが、特に離乳期に鉄分が不足することが後の脳や身体の発達に影響を与えることが知られています。このため、早期から栄養介入を行う必要性があります。
アメリカでは、1から5歳の子どもを対象にした血液検査で貧血のスクリーニングが行われており、鉄分補給施策も進んでいます。対照的に、日本では研究が不足しており健康状態のチェック体制も整っていません。企業や行政が協力し合い、子どもたちの貧血問題を解決するためのケアを進めることが求められています。
ラブテリの役割
私たちラブテリは、2019年から新たな技術を活用して乳幼児のヘモグロビン値を非侵襲的に測定しています。このサポートが、子どもたちの健康に寄与し、安心して成長できる環境作りに役立つことを期待しています。今後も、研究の結果を踏まえて適切な対策を講じていく所存です。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人Luvtelli
- 住所
- 東京都中央区日本橋3-2-14日本橋KNビル4階
- 電話番号
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