クリスチャン・ディオール美術館で開催される『Dior, Jardins Enchanteurs』展の魅力

クリスチャン・ディオール美術館での特別展『Dior, Jardins Enchanteurs』

2025年4月12日から11月2日まで、クリスチャン・ディオール美術館では特別展『Dior, Jardins Enchanteurs（ディオール、魅惑の庭）』が開催されます。この展覧会は、クリスチャン・ディオールが無限のインスピレーションを受けた自然への深い愛情を称賛するものです。

この展覧会の根底に流れるのは、彼の故郷であるグランヴィルにある、幼少期の思い出が詰まったレリュンブ邸の庭園です。ディオールは「母から花への情熱を受け継いだ私は、植物や庭師たちと時間を過ごすことが楽しかった」と述べており、彼のクリエイティビティの原点がここにあります。この庭園で育まれた美意識が、彼が1947年に発表したショーの「花冠 (コロール) ライン」に受け継がれ、そこで表現されたデザインは、花が開くように連なる美しいドレスとして、多くの人々を魅了しました。

展覧会は、見事なデザインとともに、ディオールが愛した庭の詩的な美しさを反映しています。たとえば、「ディオラマ」に登場するフレッシュな花々や、「ディオリッシモ」の可憐なスズラン、さらには「ミスディオール」のフェミニンなエスプリなど、様々な作品が並びます。これにより、オートクチュールとフレグランスがアーカイブを通して互いに対話しつつ、ディオールの根源的な情熱を再現しています。

さらに、この特別展に合わせて出版された書籍『Dior. Jardins enchanteurs (Rizzoli)』では、展覧会のテーマにさらに深く迫っています。この書籍には、フィリップ・ドリアウ、バーバラ・ジョフロワ＝マレ、エイミー・ドゥ・ラ・ヘイ、ヴァンサン・ルレ、ブリジット・リシャール、コリーヌ・ゼラルの著作が掲載され、魅惑の庭の深い魅力を探求する貴重な情報が詰まっています。

マリア・グラツィア・キウリによるウィメンズコレクション、フランシス・クルジャンによる香水、ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌのファインジュエリーなど、今日のメゾンで展開されるクリエイティブな作品は、いずれもディオールの自然への愛情を色濃く反映しています。

この展覧会に参加することで、参加者はディオールがどう自然からインスピレーションを得てきたかを直接感じることができるでしょう。クリエイターとしてのディオールの情熱は、四季折々の自然の美しさと共鳴し、彼の作品に新たな命を吹き込んでいます。

この特別な展示会で、あなたもディオールの魅惑のオデッセイに浸り、彼の作品の背景にあるストーリーを感じ取ってみませんか？あなたの訪問を心よりお待ちしています。

*お問い合せ先：クリスチャンディオール TEL：0120-02-1947