One TerraceがローカルVPPをテーマに講演、エネルギーの未来を語る
株式会社One Terraceの取締役、阿久津大輔が2025年1月29日から31日にかけて開催された「DER・Microgrid Japan 2025セミナー」に登壇し、ローカルVPPに関する重要な講演を行いました。イベントは、電気学会の家電・民生技術委員会、長崎総合科学大学、芝浦工業大学によって主催され、未来のエネルギー技術に関心を寄せる多くの参加者が集まりました。
ローカルVPPとは
ローカルVPP(バーチャルパワープラント)は、地域内のマイクログリッドを利用して電力の融通を図り、分散型エネルギーの利用を最適化する新しい概念です。この目標は、再生可能エネルギーの普及を促進し、地域のエネルギー自給率を向上させることにあります。特に、2050年の脱炭素社会を視野に入れた技術革新は、次世代のエネルギーシステムにおいて極めて重要です。
阿久津氏は、2023年10月から「ローカルVPPとデータサイエンスによるエネルギーパラダイム革新技術調査専門委員会」の委員としても活躍しており、この専門委員会では、エネルギー技術の進化に必要な調査と提言を行っています。具体的には、ディープラーニングを利用した技術開発や地産地消システムの構築、そして、地域の蓄電リソースを活用した運用技術に焦点を当てています。
講演内容のハイライト
講演中、阿久津氏は「ローカルVPPが拓く、レジリエントな地域社会の未来」というタイトルのもと、エネルギーのレジリエンスと防災の観点から、ローカルVPPの役割について詳しく述べました。特に、エネルギーが防災にどのように寄与できるのか、またその利点は何かという点についての解説があり、会場の参加者はその重要性を実感しました。
さらに、ローカルVPPが抱える課題とともに、それが解決された場合の社会的インパクトについても議論しました。特に、地域でのエネルギー利用モデルが持続可能性を高め、防災においても重要な役割を果たす可能性が示唆され、参加者はそれに深い興味を示しました。
今後の展望
One Terraceは、今後も「チョクトリ」を通じて、日本企業向けに外国の技術者を積極的に紹介していく方針です。また、日本企業のニーズに合った技術者の育成やマッチングにも力を入れる意向です。これにより、国内外の優秀な技術者と企業のつながりを強化し、より良い未来を築いていくことを目指します。
会社概要
One Terraceは2016年8月にベトナムで設立され、地方企業の採用支援やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を行ってきました。日本法人が2017年4月に設立された後、2019年にはミャンマー法人も設立。両国での日本語教育や、アジア諸国から日本への就業支援を行い、多岐にわたる事業を展開しています。今後も技術革新を推進し、地域社会の発展に寄与するよう努めてまいります。