異才振付家2人埼玉公演
2024-07-12 15:14:22

フランスの異才振付家2人が彩の国さいたま芸術劇場に!クリスチャン・リゾー&ラシッド・ウランダンの代表作が今秋上演

フランスの異才振付家2人が彩の国さいたま芸術劇場に!



今秋、彩の国さいたま芸術劇場では、フランスを代表する2人の異才振付家、クリスチャン・リゾーとラシッド・ウランダンによる話題の公演が上演されます。

クリスチャン・リゾーは、2015年から南仏モンペリエの国立振付センターICI-CCNのディレクターを務める、フランスを代表する振付家です。彼の作品は、ダンスを通して人間関係や社会構造を鋭く見つめ、観客に深い感銘を与えてきました。今回の公演では、2013年にアヴィニヨン・フェスティバルで初演され、世界中で高い評価を得ている代表作『D'après une histoire vraie』を上演します。

ラシッド・ウランダンは、2021年にパリのシャイヨー国立劇場のディレクターに就任した、フランスを代表する振付家です。彼の作品は、現代社会における人間の生き方や存在意義を探求し、観客に深い共感を呼び起こしてきました。今回の公演では、2021年に発表された最新作『Corps extrêmes』を上演します。

『D'après une histoire vraie―本当にあった話から』:男たちの集団が織りなす、力強くも繊細なダンス



『D'après une histoire vraie』は、リゾーがイスタンブールで観た民族舞踊にインスパイアされて生まれた作品です。目の前に突如現れた男たちの集団が、ごく短い民族舞踊を踊り、すぐさま立ち去っていったその一瞬の出来事に心を奪われたリゾーは、本作を通して、この男たちの集団にこれまでとは違う別の関係の在り方を提案しています。

8人のダンサーと2人のドラマー、総勢10人の男たちが、「男らしさ」のくびきから逃れようとしながら、流れるような動きの変容を可能にしてみせます。地鳴りのようなリズムと波打つ身体が摩擦し合い、集団から共同体へと自由に行き来する。個々の違いを見つめ合い、結びついては離れ、差し伸べられる手によってまた結びつく……どうすれば共に生きられるのか? 他者の存在に支えられながら、ダンサーとドラマーのほとばしるエネルギーが交差し、「土地を持たない民族舞踊」ともいえる、共生に向かうダイナミックなダンスが立ち上がります。

『Corps extrêmes―身体の極限で』:限界に挑戦するアスリートたちの姿を通して、人間の潜在能力と心の奥底を描き出す



『Corps extrêmes』は、「空中を飛びたい、無重力になってみたい、宙吊りになってみたい」といった願望がひき起こすある種の魅惑に焦点をあてた作品です。スポーツとアートの境界が取り除かれた本作では、傑出した才能をもつ超高所での綱渡り(ハイライナー)とクライマーの2人が、8人のアクロバットパフォーマーとともに数々の超絶技巧を繰り広げます。作中、世界最高記録をもつハイライナーのネイサン・ポーリン、クライマーのニナ・カプレツ、フライヤーのアリエル・カーンの言葉が語られます。何が彼らを空中に駆り立てるのか。驚異的な技で魅せる彼らの極限状態における心の内とは――。

まるでイカロスの夢を現代に具現化したようなステージは、超人的な動きのダイナミズムで観る者を圧倒するだけでなく、空中での空虚との戯れの先にあるパフォーマーの心情をも映し出します。ジャン=バティスト・ジュリアンの重層的な音楽とともに、並外れた人間の体験に鮮やかな光を投じる新感覚のパフォーマンスです。

2つの公演、どちらも見逃せない!



クリスチャン・リゾーの『D'après une histoire vraie』は、10月19日(土)と20日(日)に、ラシッド・ウランダンの『Corps extrêmes』は、10月26日(土)と27日(日)に、彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演されます。

どちらも、貴重な機会ですので、ぜひ足を運んでみてください。

詳細情報は、以下のサイトをご確認ください。

彩の国さいたま芸術劇場:https://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/100846/
彩の国さいたま芸術劇場:https://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/100849/


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