ALSIがリモート接客システムを進化させる新機能を発表
アルプス システム インテグレーション株式会社(以下ALSI)が手がける「InterPlay Elastic Framework」が、このたび大幅にアップデートされ、新たに2つの機能が追加されることが発表されました。これらの新機能は、防災対策とカスタマーハラスメント対策に特化しており、特に社会的なニーズが高まる中、非常に意義のあるアップデートと言えるでしょう。
アップデートの概要
2025年11月14日より提供が始まるこのアップデートでは、以下の2つの新機能が追加されます。
1.
防災アラートサービス - 地震速報や避難情報を自動で表示する機能。
2.
利用者マスキング機能 - 顔をマスキング処理することで、カスタマーハラスメントに対する対策を強化する機能。
これにより、ALSIはリモート接客システムの利便性と安全性を一層向上させました。
防災に関する対応強化
昨今、国民の防災意識が高まっており、2026年度には防災庁が創設される予定です。この流れを受けて、ALSIでは「防災アラートサービス」を新たに導入しました。この機能は、総務省が管理する全国の自治体からの情報を集約し、震度速報や避難情報を即座に端末画面に表示するもので、特に公共施設や商業施設、観光地に設置されたサイネージ端末での活用が期待されています。
利用者にとって、震災時に避難経路を明確に示す情報を instantly ではなく、事前に準備された情報として提供することは重要です。特に外国人観光客や子どもたちにとっては、迅速な情報伝達が生死を分ける可能性もあります。
カスタマーハラスメント対策
もう一つの新機能、「利用者マスキング機能」は、店舗や窓口といったクレームが発生しやすい環境で特に役立ちます。この機能では、端末カメラに映った利用者の顔をAIが自動で認識し、マスキング処理を行います。これによってオペレーターは顔が見えない状態で接客ができるため、心理的負担を軽減しつつ利用者の肖像権も守られます。
最近の法律改正において、カスタマーハラスメントの防止が企業に義務付けられることが決まったため、この機能の導入は企業にとっても重要な対策の一環となるでしょう。
新機能のその他の利点
このアップデートでは、その他にも様々な機能が強化されています。例えば、セルフレジの年齢確認をAIがサポートする「年齢確認サービス」や、スマートフォンにも対応した遠隔オペレーターの応対方法など、状況に応じた柔軟な対応が可能となります。また、専門の担当者と連絡を取ることができる三者間通話機能も新たに追加され、利便性がさらに向上しました。
ALSIの思いと今後の展望
ALSIは、1990年に設立され、ものづくりの精神を大切にしながら最先端のデジタルソリューションを提供しています。今回のアップデートで、社会のニーズに応えつつ企業競争力を強化することを目指します。このリモート接客システムを通じて、今後のIT環境の変化に迅速に対応し続ける姿勢を示しています。
私たちの生活に深く関わる防災やハラスメント対策に貢献していくこの新たな一歩が、安心・安全な社会の実現に寄与することを期待しています。