CTCが北米市場に新たなクラウドサービスを展開、IT業務をAIで支援

CTC発の新たなクラウドサービス『StageCrew™』



伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、米国市場に向けた新しいクラウドサービス『StageCrew™』の提供を開始しました。これはAI技術を活用し、システム開発や運用業務の効率化を図るもので、米国のITソリューションプロバイダーTechnologentとの連携により展開されます。

クラウドサービスの背景



近年、ITシステムは高度化・複雑化が進み、これに伴い複数の監視ツールや分析ツールが必要となっています。その結果、情報収集や分析の手間が増加し、対応の属人化が進むという新たな課題が浮上しています。これらの問題を解決する手法として、「AIOps」つまりAIを使ったIT運用の自動化・最適化が注目されています。特に、技術開発が進んでいる米国市場では、システム運用効率化のニーズが高まりつつあります。

StageCrew™の特色



StageCrew™は、CTCが開発した画期的なクラウドサービスで、AIを組み込んだシステム運用業務の支援を行います。顧客企業が利用することで、システム開発や運用に関わる様々なリソースへのアクセスが一元化され、これによって異常検知やパフォーマンス分析が自動化されます。

このサービスは、クラウドネイティブ技術に基づいており、様々な開発・運用ツールやオープンソースソフトウェアに対応しています。また、対応フローの可視化や標準化を図ることで、業務の質を向上させ、両者が円滑に連携できる環境を整えています。

Technologent社との協業



Technologent社は、ITインフラの構築や運用を得意とする企業であり、CTCと連携することで、北米市場におけるシステムインテグレーションビジネスの拡大を目指します。2025年2月からの協業を通じ、Technologent社は自社のクラウド基盤を活用し、StageCrew™をSaaS形式で提供します。導入段階から導入後のサポートまで、一貫して対応し、北米市場のニーズにフィットしたサービスを提供する予定です。

国内での展開



さらに、CTCは日本国内におけるサービス提供体制の強化を図り、販売パートナーも増加させています。具体的には、株式会社アンドゲートとフォージビジョン株式会社がStageCrew™の販売を始めています。アンドゲート社では、自社のMSPサービスにStageCrew™を採用し、運用自動化を進めています。

CTCの未来展望



CTCは、創立以来数十年にわたり、米国の最新技術やサービスと組み合わせた大規模システムの開発・構築、運用支援を行っています。今後も、StageCrew™を通じて、顧客企業におけるシステム運用の最適化と価値創出を支援することで、IT業界における新たなスタンダードを確立していくでしょう。AIを活用した業務変革に向けた取り組みは、今後ますます重要性を増していくと考えています。

Technologent社からのコメント



Technologent社のMike McLaughlin氏は、「IT環境が一層複雑化する中で、AIを用いて顧客に支援できる機会を得たことを喜んでいます。StageCrew™を通じ、新たな業務変革のスタンダードを定義することに期待しています」と述べています。

このように、CTCは日本のシステムインテグレーターとして、米国市場での競争力を強化しながら、高度なITサービスを提供し続けることを目指します。将来的には、さらに多くの企業がこのサービスを導入し、IT運用の改革を進めていくことが期待されます。

会社情報

会社名
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
住所
東京都港区虎ノ門4-1-1神谷町トラストタワー
電話番号
03-6403-6000

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