恵比寿で実施！未利用排熱を活用した発電技術の新実験

恵比寿での新しい発電技術の実証実験

東京都渋谷区に本社を置くサッポロ不動産開発株式会社が運営する恵比寿ガーデンプレイスで、株式会社elleThermo（エレサーモ）と共同で「未利用排熱を電力に変換する技術」を利用した実証実験が実施されます。これは、東京都が推進する「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業」の一環で行われるもので、2025年度を目標に進められています。

発電技術の特徴

実証実験に使用される「半導体増感型熱利用発電素子（STC）」は、室温以上の熱を電力へと変換することができる新しい技術です。この技術を用いることで、空気中の温熱を活用した持続可能な電力供給が可能になると期待されています。今回の実験は、屋外の低温環境における発電特性を評価する国内初の取り組みでもあり、その成果は今後の技術開発において重要なデータとなるでしょう。

技術の社会実装への期待

スタートアップの社会実装パートナーシップとして、サッポロ不動産開発はこれらの新技術の検証と成長支援を目的としています。都市課題の解決と持続可能な社会の実現を目指す中で、実証実験は一つの重要なステップとなります。技術の公開実験を通じて、一般の人々にもその効果を体験してもらう機会を提供し、理解を深めることができるでしょう。

東京都の都市課題解決に向けた取り組み

東京都が進める「TIB Catapult」事業は、世界レベルで活躍するスタートアップの育成を目指しています。グローバルビジネスにおける「スタートアップフレンドリー」な環境を整え、持続可能な都市開発に向けた取り組みを進めています。今後は、スマートシティやエネルギー、資源循環、防災などの分野での革新的なソリューションを提供していきます。

elleThermoの成長

株式会社elleThermoは、再生可能エネルギーと関連製品の製作、販売を行なっているスタートアップです。2023年に設立され、グローバルビジネス誌が主催するピッチ大会「RISING STAR AWARD 2025」で特別賞を受賞するなど、その革新性が評価されています。彼らの挑戦が中長期的にどのような影響を与えるのか、今から注目です。