広島城三の丸整備の第1期エリアがついに竣工！新たな観光スポット誕生

広島城三の丸整備事業の概要

広島城の歴史的な価値を生かした新たな取り組みが進行中です。広島城三の丸整備等事業、通称Park-PFI事業がこのたび第1期エリアの竣工を迎え、2025年3月末からの供用開始が予定されています。このプロジェクトは、地域社会の活性化と観光の促進を目指し、11社からなる広島城アソシエイツの共同事業体によって推進されています。

新たな地域の魅力

新しい施設は、広島城二の丸から御門橋を越えた敷地に展開され、商業施設や美しい広場が広がっています。和のデザインが随所に施された商業施設では、木の温もりを感じられる環境で、地域の特産品や飲食が楽しめます。また、四季折々の色彩を纏う桜やモミジに囲まれた広場は、憩いの場としても利用される予定です。

トイレ棟やベンチ、テーブルが配置され、訪れる人々がリラックスできる空間が整備されています。平面駐車場や観光バス、タクシーの乗降場も設けられており、利便性が向上しているのも嬉しいポイントです。

文化と歴史を感じる空間

広島城三の丸は、ただの観光スポットではなく、街の歴史と文化を体感できる場所としての役割も果たします。様々なイベントやワークショップが開催され、食べる、遊ぶ、学ぶといった体験が可能です。城の周辺地域との回遊がしやすいことから、観光客や地元住民が行き交う賑わいあるエリアとなることが期待されています。

事業の目的と理念

広島城は、かつて太田川デルタに形成された城下町の中心として、政治と経済の要所として栄えました。また、歴史的な影響を受けた上田宗箇流の武家茶道や、独自の漆芸技法も伝承されています。原爆によって失われた史跡も多い中、広島城周辺の歴史は消えていません。この歴史を尊重し、未来へと伝えていくために、温故知新というコンセプトのもと、新たな観光拠点を創出することが目標です。