塩野七生の歴史長編『勝者の混迷』が新潮QUEで楽しめる
新潮社が5月にリリースしたオンラインメディア「新潮QUE」が、塩野七生氏の代表作である「ローマ人の物語」第3巻『勝者の混迷』を読み放題として提供開始しました。この期間限定のサービスを利用することで、歴史に名を刻むローマ帝国の内情に迫ることができます。さらに、読者は第1巻『ローマは一日にして成らず』や第2巻『ハンニバル戦記』と併せて読むことが可能です。
『勝者の混迷』について
『勝者の混迷』は、ハンニバル戦争において劇的な勝利を収めたローマが迎える混迷の時代を描いています。この物語は、紀元前2世紀半ばから前1世紀初頭までの内部崩壊の経過を追い、カルタゴやコリントの灭亡、グラックス兄弟の改革とその失敗、マリウスの軍制改革、同盟戦争、さらにはスッラの独裁まで幅広い歴史を網羅しています。
勝利の後に待っていたのは、新たな挑戦の連続でした。外敵がいなくなったことで、属州から供給される穀物や労働力がローマ軍の支柱だった中小自作農を危機に陥れ、社会構造は根底から崩れ去りました。勝利が組織を強化するのではなく、むしろ崩壊を招くという逆説的な現象が、ローマの歴史の中でどのように現れたかを紹介しています。
「ローマ人の物語」シリーズ
塩野七生氏が15年以上をかけて取り組んだ「ローマ人の物語」は、ローマ人がギリシア人やゲルマン人、エトルリア人、カルタゴ人に劣っている中で、いかにして世界帝国を築いたかを問う内容です。第1巻からはじまるこの壮大なストーリーは、全世界で1800万部以上売れたベストセラーとして広がり、英語や簡体字、繁体字、韓国語版も出版されています。
塩野七生氏のプロフィール
塩野七生氏は、東京生まれで学習院大学を卒業後、イタリアに遊学の旅へ出ます。1968年に執筆活動を開始し、その後イタリアでの生活を基に多くの歴史書を発表。『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷』で毎日出版文化賞を受賞し、以降も数々の賞を受賞しています。「ローマ人の物語」は1992年から取り組み始め、2006年に全巻が完結しました。近年では文化勲章や国家功労勲章も受けるほどの偉業を成し遂げました。
新潮QUEのサービス内容
新潮社の新しいオンラインメディア「新潮QUE」は、「問う力」を一生の武器として養うことを目的とした情報・教養系のサブスクリプションサービスです。会員は週刊新潮やForesight、電子書籍などを閲覧できます。具体的には、プロの識者から得られる知見、選りすぐりの電子書籍、発売前日情報、計画的な思考を促すノート機能など、多彩なサービスがあります。
プラン・料金
新潮QUEはプレミアムプランが月額2400円(税込)で提供されています。また、年額24000円のプレミアム+プランや、国際+Foresightプランも用意され、法人向けプランもあります。この機会に、塩野七生の深い歴史観を体験しながら、新しい知識の習得に挑戦してみませんか?