アートで癒し空間を
2025-03-04 18:35:16

筑波メディカルセンター病院がアートで癒しの空間を提供

筑波メディカルセンター病院がアートで癒しの空間を提供



茨城県つくば市にある筑波メディカルセンター病院は、重症患者を支える家族のための特別な控室をアートを駆使して改修しました。この取り組みは、緊急医療において家族が直面する心理的負担を軽減することを目的としています。新しく整備された控室は2025年3月3日に正式に利用が開始され、家族にとって心安らぐスペースとなることが期待されています。

アートによる環境改善の背景


緩和ケア病棟での過去のクラウドファンディングプロジェクトの余剰金を用いて、筑波大学の学生チーム「パプリカ」と特定非営利活動法人チア・アートが協力し、ICU内の家族控室を改修しました。これにより、毎日約10組の家族が長時間待機する場所が、生理的にも心理的にも安らぎを感じられる空間へと生まれ変わります。

従来の控室は薄暗く、閉塞感を与える条件が多かったため、医療スタッフからは「家族にとって気持ちを落ち着けることが難しい場所」との声が寄せられていました。そこで今回の改修では、オープンなデザインと明るい色使いを取り入れました。身体にも心にもやさしいこの環境は、家族の不安を和らげる力を持つと言えるでしょう。

家族の気持ちに寄り添う設計


改修された控室は2つあり、それぞれ異なる特性を持つ新しい空間として設計されています。空間デザインのキーワードは「気持ちの換気をする場所」で、印象に残りすぎない配色やオープンスペースが採用されており、家族がリラックスできるよう工夫されています。デザインによって、訪れる人々が自然と心を落ち着けられる環境を目指しました。

CUの医師や看護師が行ったヒアリングでは、家族が医療者からの情報提供に頼りがちで、しかし心の中ではさまざまな不安を抱えていることが指摘されました。家族控室にいる際の気持ちの緊張感は高いですが、改修後はその状況を少しでも和らげることが期待されています。

クラウドファンディングの成功


緩和ケア病棟のプロジェクトでは、439名からの支援を受けて目標を大きく超える金額を調達しました。その余剰金をもってICUの家族控室を改修する運びとなりました。医療機関としての理念「患者さんとご家族のための療養環境改善」が具現化される形で、多くの方々からの理解と協力を得られたことは非常に大きな意味を持ちます。

今後の展望


筑波メディカルセンター病院では、引き続き患者さんとその家族が過ごしやすい環境を整えていく方針です。アートを通じた取り組みは、医療現場に新たな価値をもたらし、心の支えとなることでしょう。今後もさらなる改善と工夫を重ねて、患者さんやその家族が少しでも安心して過ごせるよう努力していきます。

病院職員や学生たちが一緒に作り上げたこのアートの空間は、重症患者の家族が直面する苦しみを少しでも和らげ、心に光をもたらすことを目的としています。彼らの思いが込められた新しい控室が、今後多くの家族の心を支えられる場所になることを願っています。


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会社情報

会社名
公益財団法人筑波メディカルセンター
住所
茨城県つくば市天久保1-3-1筑波メディカルセンター病院
電話番号
029-851-3511

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