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ケルンの「ツナグパン」が神戸SDGs表彰を受賞

神戸市が創設した「神戸SDGs表彰」で、株式会社ケルンが「令和4年度神戸SDGs奨励賞」を受賞しました。これは、SDGs（持続可能な開発目標）の促進に向け、社会に貢献する優れた活動を行う団体や個人を表彰する制度です。今回は初年度となり、大賞が1団体、功労賞が3団体、奨励賞が2団体に贈られました。

ツナグパンの背景と目的

ケルンの「ツナグパン」は、フードロスの削減と社会的弱者の支援を目指した独自の取り組みです。2021年12月に運用を開始し、さらに2022年の年末までに累計7,894袋を販売しました。このシステムは、売れ残ったパンをお手頃価格で提供し、購入者には特別な「エシカルコイン」を贈るものです。このコインは、パン購入に使用できるだけでなく、福祉施設にも同額分が贈られ、支援対象者と購入者が共に食を楽しむことができる仕組みになっています。

環境問題と社会問題の連携

ツナグパンの理念は、「捨てられるはずのパンが売れることで、環境問題や社会問題が解決に繋がる」という想いから生まれました。売れ残りのパンは、消費期限が迫っているにもかかわらず、食中毒リスクが低く、比較的傷みにくいものを集め、10～20個をアソートして袋詰めされます。定価の約60%の価格で提供され、購入者は手軽にお得に購入できるだけでなく、同時に環境保護と社会貢献を実現できます。

この取り組みは、2021年12月から2022年12月までの約1年間で、合計78,940個のパンの廃棄を防ぎました。これは、元々のパンの廃棄率を11%から2%に減少させるという大きな成果となります。これにより、持続可能な社会の実現に向けた第一歩を踏み出しました。

表彰式と株式会社ケルンのコメント

表彰式は2023年3月24日に神戸市役所で開催され、受賞者や市長、選考委員など多くの関係者が出席しました。ケルンの代表取締役である壷井豪氏は、受賞に関して「この名誉ある賞をいただけたことを大変嬉しく思っています。私たちの努力が評価された証であり、これは全てのスタッフと提携先の福祉施設の皆様のおかげです。今後もお客様と共に、より高い目標を掲げて取り組んでいきます」とコメントしました。

「ツナグパン」は、利用者がフードロス削減に貢献しながらも、支援を受ける方々と同じコインを使うことで、より強いつながりを感じられる仕組みになっています。これによって、地域全体がサステナブルな未来に向けて前進していることを示しています。

これからの取り組み

ケルンは「ツナグパン」のさらなる普及を目指し、今後も地域のニーズに応える製品やサービスの開発を続けていく予定です。また、SDGsの達成に向けた新たな目標も設定し、社内外との連携を強化していくことを誓っています。このような取り組みは、地域のフードロス問題解決だけでなく、社会的な支援にも繋がるため、今後の展開が期待されているのです。

以上のように、株式会社ケルンの「ツナグパン」は、環境問題や社会問題の解決に向けた先進的な取り組みとして、多くの人々に支持されています。今後の活動にも注目が集まります。

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