介護業界の未来を切り拓く「みんなの介護マーケット」の成長

超高齢社会が進む中、介護業界は人材の確保と育成が求められています。特に経験の浅いスタッフに安心して現場で働ける環境を整えるため、質の高い研修が急務です。しかし、現場では研修に十分な時間を割くことや、質の均一性を保つことに課題が多くあり、最新の知見を共有するのも一苦労です。

その中で登場したのが、株式会社クーリエが2024年7月に開始した「みんなの介護マーケット」のオンライン研修です。このサービスは、介護現場でのニーズに応えるべく設計され、特に未経験者や新任職員向けのプログラムを提供しています。提供される研修は「認知症介護基礎研修」と「みんなの介護研修」の2本が中心で、開始からの数ヶ月でユーザー数は5,500人を超え、前月比110%の増加を記録しています。

研修内容の概要と特徴

認知症介護基礎研修

「認知症介護基礎研修」は、資格を持たない介護職員が受講すべき国の公式研修です。クーリエが提供するこの研修は全て無料で、事業者の負担なく受講することが可能です。内容は、わかりやすい動画と小テストを通じて進められ、学習した内容はいつでも再視聴できるため、復習や実務への効果的な応用が容易に行えます。修了すると、厚生労働省が発行する「修了証書」が取得可能です。

みんなの介護研修

「みんなの介護研修」は、介護事業所で働く職員であれば誰でも受講できる点が特徴です。特に未経験者や初任者向けに設計されており、100本を超える動画教材を通じて基礎から実践を学ぶことができます。また、研修内容は「感染症対策」や「認知症の進行段階」など、現場で直面する課題をテーマに分け、各自に合った学習コースを設定できるようになっています。

導入のメリット

利用に際し、登録や費用は不要で、スマートフォンやPCを介して気軽に学び始められる本サービス。介護事業所側にとっては、動画教材を通じて均一で質の高い研修を実施できることで、教育の質が保証され、現場の負担が大幅に軽減される点が評価されています。別個に場所を設ける必要がないため、日常業務に影響を及ぼすことなく研修を柔軟に行えるのが大きな利点です。