アクティファイ、PCキッティングツール「Actiphy Rapid Deploy」に新機能追加
株式会社アクティファイは、11月14日より、システムインテグレーターや販売代理店向けPCキッティングツール「Actiphy Rapid Deploy」の提供を開始しました。本ツールは、OSインストールや各種設定、アプリケーションインストールといったPC初期設定作業(キッティング)を効率化するソリューションです。今回のアップデートでは、PXE起動にも対応し、さらに利便性が向上しています。
背景:高まるPCキッティングニーズ
近年、企業や学校、官公庁などでPC更新需要が急増しています。Windows 10サポート終了が迫る中、GIGAスクール構想による学校へのPC導入や、オフィス環境の変化、働き方改革に伴う在宅勤務の増加など、多くの組織が大量のPCキッティングに直面しています。人手不足や時間的制約の中で、効率的なキッティングは喫緊の課題となっています。
Actiphy Rapid Deploy:高速・簡便なキッティングを実現
Actiphy Rapid Deployは、マスターPCのイメージをUSBメモリに格納し、複数PCへ一括でデプロイすることで、キッティング作業を迅速かつ簡素化します。USB起動だけでなく、ネットワーク経由でのデプロイにも対応。独自技術「TCP-SlideCast」により、配信サーバーやネットワークへの負荷を抑え、高速な配信を実現します。スタンドアロンでのデプロイも可能です。
新機能:PXE起動とリモート管理機能の強化
今回のアップデートで追加された主な新機能は以下の通りです。
PXE起動対応: ImageCast ServerにPXEサーバー機能が実装されました。ブートメディアの作成が不要になり、ネットワーク経由でのリモート起動とデプロイが可能となり、作業効率の大幅な向上に繋がります。iPXEを採用することで、高速なPXE起動を実現しています。
リモート管理機能: デプロイ済みのPCリストからの再デプロイ、Wake on LANによるリモート起動、リモートシャットダウンに対応。学校など、多数のPCを一括で管理・制御する必要がある環境で特に有効です。DHCPサーバーが不要な場合、ビルトインのDHCPサーバーを使用してWake on LANからのPXE起動も可能です。
アクティファイ:データ保護ソリューションのリーディングカンパニー
アクティファイは、独自のディスクイメージング技術と重複排除圧縮技術をベースにしたデータ保護ソリューション「ActiveImage Protector」や、今回ご紹介したActiphy Rapid Deployなど、様々な製品を提供しています。日本国内だけでなく、グローバルに展開しており、高い信頼性と実績を誇ります。
まとめ
Actiphy Rapid Deployは、増加するPCキッティングニーズに対応する強力なソリューションです。PXE起動機能の追加により、さらに効率的で柔軟なキッティング環境を実現し、IT管理者の負担軽減に貢献します。本ツールが、今後の企業や組織のITインフラ整備に大きく役立つことが期待されます。