京都市営地下鉄に新たな賑わいを創出するポップアップストアの実証実験
株式会社COUNTERWORKSが京都市営地下鉄で新しい取り組みを始めました。公民連携プラットフォーム「KYOTO CITY OPEN LABO」に選ばれたこの試みは、京都市営地下鉄駅内のポップアップストアを活用し、地域の賑わいを創出するための実証実験です。
背景と目的
京都市営地下鉄は、多くの市民や観光客に利用されており、「通勤」「通学」「観光」の重要な交通手段となっています。2023年度には1日平均38万人以上が利用しています。しかし、駅内でのイベントスペースの活用は、すでに混雑している京都駅に偏り、他の駅での活性化は十分に進んでいませんでした。これに加え、イベントスペースの利用申請には紙ベースの手続きが必要で、手間が多くなっていました。
このような課題を解決するために、カウンターワークスは「ショップカウンター」というプラットフォームを提供し、利用の利便性と業務効率化を図ることを目的としています。
新たなイベントスペースの導入
今回の実証実験では、新たに醍醐駅、東野駅、二条駅の3駅がイベントスペースとして運用を開始します。これに加え、「ショップカウンター」は約8万のテナントとオンラインでマッチングを行い、出店機会を広げます。これによって、従来は利用のなかった新しい魅力あるテナントとの接点が生まれ、京都駅以外での駅ナカの活性化も期待されます。
京都市交通局の期待
京都市交通局の企画総務部営業推進課の亀井裕雄課長は、「ショップカウンター」の導入によって、イベントスペースの認知度向上や利用促進を目指しています。出店希望者とスペースのマッチングのスムーズ化やオンライン手続きの実現により、利用効率や収益性の向上が見込まれています。
地下鉄駅構内の活用
実際に「ショップカウンター」を通じて空きスペース利用が進められてきました。京都駅のコトチカ広場や、京都市役所前駅など、駅構内の活性化を図る一環として様々なイベントが企画されています。
今後の展望
カウンターワークスは、今後も商業施設以外にも、交通インフラや自治体に対してポップアップストアを通じた遊休スペースの活性化を図るための支援を続けていく方針です。
空きスペースの利用を検討している方は、公式サイトで詳細を確認いただけます。
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また、京都市が進める「KYOTO CITY OPEN LABO」は、民間企業と行政が連携して新たなサービスを実装することを目指しています。
KYOTO CITY OPEN LABOについて
京都市営地下鉄は1981年に開業し市内主要エリアを結ぶ重要な交通機関です。今後も、利用者にとって魅力的な交通インフラとして、さらなる発展が期待されます。