2025年7月、一般社団法人 Japan Pharmaceutical & BioScience Society、通称 Japan PBSSが設立されました。この団体は、製薬やバイオ医薬品の分野における知識や人材の流動化を促進することを目的としており、約20年の歴史を持つPharmaceutical & BioScience Society International(PBSS International)の日本支部となります。
PBSS Internationalは2002年に米国のサンフランシスコ・ベイエリアで設立され、米国、カナダ、韓国などに7つの支部を持つ国際的なネットワークを築いています。これまでに延べ2万人以上が参加した多様なイベントを通じて、製薬・バイオテック業界における最先端の情報交換の場を提供してきました。
Japan PBSSの設立は、日本の創薬力をさらに向上させるための重要なステップです。国内外の専門家や研究者をつなぎ、新しい創薬エコシステムを構築することで、より効果的な医薬品の研究と開発を推進していきます。
設立を記念し、2025年10月25日(土)に東京・日本橋にて、キックオフイベントを開催します。このイベントでは、厚生労働省委託の「医療系ベンチャー・トータルサポート事業」(MEDISO)と共催し、「がんを対象にした医薬品の研究開発におけるモダリティ戦略」をテーマに掲げています。国内外の第一線で活動する専門家が登壇し、最前線の研究から非臨床、臨床、さらには事業化に至るまでの多角的な議論を行います。
このイベントに参加することで、最新の医薬品研究開発に関する知見を深めることができるだけでなく、密な交流を通じて新たなネットワークを構築することが期待されます。また、PBSS Internationalとの連携を通じて、海外の医薬品研究開発の旬な情報や事例にもアクセスできる機会を増やしていく考えです。
イベント概要
取材についての注意事項もあります。セミクローズド型のイベントでは、参加者同士が安心して意見を交わせる環境を重視していますので、演者の発表内容や参加者の意見が特定されないように配慮した記事公開をお願いしています。
Japan PBSSの代表理事である上村成章氏は、「日本の製薬およびライフサイエンスの分野で、特に創薬に関する知識と経験が行き交う場として機能し、次のステージへと導く“知のプラットフォーム”を目指します」と述べています。その目的は、日本から世界へ向けて新たな革新を生み出す力を育むことです。
団体概要
この新しい取り組みは、未来の医薬品研究と開発における突破口を開くプロジェクトとなることでしょう。