エプソンの音声データ作成ツールに新機能追加
セイコーエプソン株式会社(以下、エプソン)は、同社製の音声再生マイコンおよび音声再生専用IC向けに提供している音声データ作成PCツールに新機能として「ブザー用音声データ作成機能」を追加しました。この機能により、これまでスピーカー専用だった音声再生が、ブザーからも可能となります。
多様な言語に対応した音声生成
新しい音声データ作成ツールは、アメリカ英語や日本語を含む12種類の言語に対応しており、利用者は多様な言語で音声データを作成することができます。国際的なビジネス環境にも適応し、広範囲での音声データの生成を支援します。これは、エプソンが音声機能を備えた機器を提供する際において、特に重要な要素です。
コスト効果の高い音声再生実現
現在、音声機能を持つ機器は増加しており、給湯器や健康機器、工場の警告装置など、さまざまな場面で音声が利用されています。しかし、コストを重視するあまりブザーを使用する場合、音声品質や音圧に欠けることがしばしばです。そこでエプソンは、独自のアルゴリズムを活用して、ブザーでも高品質の音声やメロディーを再生できるようにしました。
これにより、ブザーを採用する機器にエプソンの音声ICを導入することで、簡単に音声ガイダンス機能を追加でき、コストの削減や開発時間の短縮に大きく寄与しています。また、メーカーが新しい機能を開発する際のハードルも低くなります。
エプソンの技術でさらなるスマート化
エプソンは、省エネルギー、高精度、小型化を実現する「省・小・精の技術」により、お客様の製品の性能向上を図るだけでなく、社会インフラのスマート化にも貢献しています。
新機能の特徴
1.
ブザー用音声データ作成機能
GUI上で周波数フィルタやブザーエフェクタ、ゲイン調整機能を組み合わせることで、ブザーに特化した音声データの生成が可能になります。
2.
高品質な音声データ生成
テキストを入力するだけで、音質の高い音声データが生成され、造語や独自の製品名にも対応可能です。声の高低や速度も調整できるため、用途に合わせた音声出力が実現します。
3.
既存データの活用
お手持ちの音声データを簡単に取り込むことができ、wavフォーマットに対応しているため、便利さが大幅に向上しています。
4.
自動配置による効率化
基本フレーズの設定を自動で行うことで、メモリ使用量を効率的に減らしつつ、音声生成を迅速に行うことが可能になります。
5.
マイコンとのスムーズな連携
制御情報を出力する機能により、マイコンとの連携が容易になり、タスクの円滑な実行が可能です。どのような環境でも音声再生が実現します。
6.
音声生成リストのエクスポート
作成した音声データのリストをエクセルに出力できるため、作業の効率化にも貢献します。
最後に
エプソンは新しい音声データ作成PCツールを通じて、さらなるイノベーションを実現し、お客様に価値を提供していく考えです。この新機能の導入が、さまざまなニーズに応える大きな一歩となることは間違いありません。詳細情報やデモ動画については、エプソンの公式ウェブサイトをぜひご覧ください。