不動産テックが変えるリアル空間ビジネスの未来とは？フォーラム開催

不動産テックがもたらす空間ビジネスの新時代

2019年12月3日、東京の江東区深川江戸資料館小劇場にて、「にぎわい空間創出FORUM2019」が開催されました。このフォーラムは、不動産ビジネスの最新トレンドを探るため、業界の専門家や企業のリーダーが集まり、リアル空間ビジネスに関する意見を交換する貴重な機会となりました。

テーマは「テック化」がもたらす未来

今年のフォーラムのテーマは、「テック化」がもたらす空間ビジネスの未来です。情報通信技術（ICT）やIoT、人工知能（A.I.）の進化は、新たな価値やサービスを生み出しており、この現象を「テック化」またはX-Techと呼ばれています。テック化は、様々な業種において既存の産業構造や商習慣の再編を引き起こしています。

フォーラムでは、不動産テックを中心に、さまざまなビジネストレンドが議論されました。テクノロジーの進化がどのようにリアル空間ビジネスに影響を与えているのか、具体的な事例を交えながら解説されました。

魅力的なセッション内容

イントロダクション

にぎわい空間研究所の所長である中郡伸一氏が、空間ビジネスのテック化とその未来に関するイントロダクションを行いました。彼は、商業施設や博物館、宿泊施設など、リアルな空間が持つ特有の価値について解説し、デジタルとリアルの融合がもたらす可能性に期待を寄せています。

研究セッション

1. 不動産テック革命の最新トレンド
一般社団法人不動産テック協会の代表理事、赤木正幸氏が登壇し、不動産テックにおける最新の動向と未来予測について話しました。業界が直面する課題と可能性についても触れ、参加者の関心を集めました。

2. 投資ゼロで起業できる飲食店革命「軒先レストラン」
吉野家ホールディングスの武重準氏は、食産業における革命的な取り組みを紹介し、少ない投資で飲食店を起業できる仕組みについて解説しました。この事例は、多くの起業希望者にとって新たなインスピレーションとなりました。

3. スマホで手続きを完了する賃貸住宅革命「OYO LIFE」
OYO TECHNOLOGY＆HOSPITALITY JAPANの種良典氏が、スマートフォンを利用して手続きが完了する賃貸サービスについて説明しました。テクノロジーが実現した利便性が、多くの学生や若い社会人に支持されています。

トークセッションと交流会

フォーラムの最後には、株式会社池澤守企画の代表取締役である池澤守氏がモデレーターを務め、登壇者とのトークセッションが行われました。また、ロビーパーティとして19:00から20:00まで交流会も開催され、登壇者と参加者が直接意見を交わす貴重な時間も設けられました。交流会では、参加者が意見交換をしながら、実際に「軒先レストラン」で提供されるフードとドリンクを楽しむことができました。