太陽工業の新技術「サン・ステラス」がNETISに登録
大型膜面構造物の製造を手がける太陽工業株式会社が、新しい常設足場システム「サン・ステラス」を2023年11月から販売開始します。この新技術は、国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」にも登録され、安全性と視認性を兼ね備えた革新的な設計が注目されています。
概要と機能
「サン・ステラス」は、透光パネルを活用した常設足場であり、橋梁の主桁間に設置が可能です。この設計により、点検時の視認性が向上し、作業環境が改善されることが期待されています。特に、透光性の高い膜材を使用しているため、昼間は自然光が十分に入ります。
高い照度と安全性
サン・ステラスが設置された橋梁の内部では、晴天時に300lxから最大500lxの照度が確保されています。これは、厚生労働省が定める「付随的な事務作業」用の作業照度基準に適合しており、ここでは追加のライト照明が不要です。この高い照度により、作業者は効率良く点検を行うことができるため、作業時間の短縮にもつながります。さらに、足場の床面はフラットで明るく安全性を考慮した設計となっています。
材料と耐久性
サン・ステラスには、フッ素樹脂とガラス繊維平織物からなる耐燃性の高い膜材が使用されています。耐久性にも優れており、歩行や落下物、経年による繰り返しの荷重にもしっかりと耐えることが確認されています。このような特性により、長期間にわたって利用可能です。
環境への配慮
「サン・ステラス」を利用することで、紫外線や飛来塩分から橋梁を保護し、メンテナンス作業そのものが大幅に低減されます。そして、設計には株式会社長大の技術協力が得られており、橋梁側面の膜構造が曲線形状を表現できるため、夜間にはライトアップされ、周囲の美しい景観を演出することが可能です。
会社概要
太陽工業株式会社は、膜面構造物の専門企業として、その軽量性と強度を活かした各種建築事業のリーディングカンパニーです。企業理念に基づき、社会に安全・安心を提供する技術革新を目指しています。また、グループ会社を通じてエコロジーな未来を築くことに貢献しています。
新しい「サン・ステラス」が、今後の橋梁点検においてどのような変化をもたらすのか、その動向に注目が集まります。