音楽フェス「MOVE FES. 2024」が渋谷で開催
2024年11月24日、東京都渋谷区のLINE CUBE SHIBUYAにて、ALS(筋萎縮性側索硬化症)啓発のための音楽フェス「MOVE FES. 2024」が行われる。このイベントは、一般社団法人WITH ALSが主催し、運営にあたるのは同団体代表の武藤将胤氏だ。彼自身がALS患者でありながら、アーティスト活動を続ける彼が手がけるこの音楽フェスは、昨年に引き続き、現地開催に加えてオンライン配信やメタバースでのハイブリッド形式でも実施される。
MOVE FES. 2024のバラエティ豊かな内容
このフェスでは、特に楽しみな点がいくつかある。まず注目すべきは、世界初となる「身体拡張パフォーマンス」を取り入れたライブ演出だ。
- - 脳波によるロボットアーム操作
- - 筋電センサーを使ったデジタルアバターのコントロール など、新たな技術を駆使したパフォーマンスが展開される。
特別な体験としては、客席において脳波テクノロジーを体験できる限定チケットも販売され、参加者はライブの中で最新の技術に触れることができる。
また、武藤氏自らが視線入力を活用し、パソコン作業をこなす様子も見られる。これには楽曲制作やジャケットデザイン、アパレルデザインが含まれ、全て自身の意思をもって行われる。
音楽の力で希望を届ける
「MOVE FES. 2024」では、参加アーティストたちとのコラボレーションによる新曲の発表も行われる。10月2日にリリースされた『REASON OF BIRTH (feat. androp)』を始め、11月6日には初のコラボ楽曲『DIFFERENT(feat. Celeina Ann)』もリリース予定だ。これらの楽曲は、「生まれてきた理由」や「個性を力に変えて共に創ろう」というメッセージが込められている。
多彩なプログラムと特別コンテンツ
当日のステージでは、武藤氏自らのDJ・VJパフォーマンスに加え、数量限定の脳波テクノロジー体験を提供するプレミアム席が登場する。参加者は、言葉やジェスチャーに頼らずとも、感情を表現し合うことができるという、新しいコミュニケーションの形を体感できる。さらに、ボーダレスウェアやALSチャリティーアパレルを取り入れたポップアップストアでは、分身ロボットによるユニークな接客も行われ、参加者に新たな視点を提供する。
身体拡張の未来を示す
武藤将胤氏は、毎回「MOVE FES.」にテーマを設けており、今回は「WE CAN EXPAND. 僕らは拡張できる。」というメッセージで開催されることとなった。彼は、自身の体験や技術の進化を通じ、ALS患者が抱える固定概念を覆し、一緒に希望を持って未来を歩むことができる社会づくりを目指している。
フェスの詳細とチケット情報
「MOVE FES. 2024」の詳細は、公式サイトやSNSで発表され、来場チケットやオンライン配信・メタバース参加チケットも各種用意されている。参加者は、新しいテクノロジーと音楽が融合する素晴らしい体験を楽しむことができるだろう。ぜひ、この特別な日に参加し、希望のエネルギーを感じてみてはいかがだろうか。