姫路市で令和6年度の夏季企画展「推シ展」が開催されています。この企画展は、「推し」に対する特別な愛をテーマに、来場者が新たな視点で考古学や埋蔵文化財に触れられる機会を提供しています。
「推し」という言葉は、近年広く使われており、特に自分が応援したい人や物を指します。アニメやアイドルだけでなく、歴史的な文化財も私たちが熱中する対象となっているのです。今回の展示では、姫路市埋蔵文化財センターの専門職員5人が自らの「推し」を選び、その魅力を発信。これには、推し活グッズの展覧や彼らの思い出話、さらにはユニークなエピソードが盛り込まれています。
展示内容には、城跡や瓦、石垣、ハニワ、さらには遺骨に至るまで、多様な文化財が含まれます。これらは、ただの歴史的資料ではなく、推しという観点から見ると新たな魅力を持っているのです。例えば、ある専門職員は特定のハニワを選び、そのデザインの美しさだけでなく、自身の思い出や家庭での会話を織り交ぜながら、その推しの魅力を力説します。こうした個々の視点が、来場者に新鮮な驚きを与えてくれます。
また、企画展は夏休みに合わせた特別プログラムも実施。専門職員それぞれの「推し」に基づく自由研究課題が提案されています。この機会を通じて、訪れた人々が自身の推しについて考え、さらには調査してみるきっかけになることでしょう。家族連れや学校のグループなど、多くの方々にぜひこの展示を訪れてもらいたいです。
企画展は、令和6年9月16日までの限定開催で、土日祝日は午前10時から午後5時まで開館しています(最終入館は午後4時30分まで)。観覧料は無料となっており、誰でも気軽に足を運べる内容です。ただし、毎週月曜日は休館日ですので、訪問の際はご注意ください。
会場は姫路市四郷町坂元にある姫路市埋蔵文化財センターロビーです。文化財や考古学に興味を持つ方はもちろん、推し活を楽しむすべての人々にとって素晴らしい体験が待っています。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。