「松原 賢 生々流転」展の魅力
銀座・和光で、2023年10月9日から19日まで、美術家・松原賢による特別展「生々流転」が開催されます。この個展では、松原氏の作品が持つ自然の美しさや人生の深さが表現され、彼の成長した過程を感じられる内容になっています。
展覧会のテーマ
会場となるセイコーハウスホールにおいて、松原氏の作品の根底に流れるテーマは、自然と人生のエコロジーです。特に、横山大観による水墨画『生々流転』が示すように、水の一生を通じて見える壮大な視点は、松原氏の視覚的な表現に大きな影響を与えています。
展示される作品は、伝統的な日本画の技法を駆使しながら、現代アートとしての解釈も含まれています。30点以上の作品が来場者を迎え、松原氏の初期から現在に至るまでの多様な表現を観ることができます。
ギャラリートークの予定
特展の中での特筆すべきイベントは、ギャラリートークです。10月11日(土)14:00より、出品作家の松原賢氏と美術評論家の森孝一氏が参加し、作品についての深い理解を促す対話が行われます。このトークは、来場者にとって松原氏の作品への理解を深める貴重な機会となるでしょう。
注目の作品たち
松原氏の代表作には、様々なサイズとスタイルの作品があります。これらの中で特に注目されたのは、以下のいくつかの作品です:
- - 『日月空海』(182×716㎝):松原氏が室戸岬で体験した風景を元に描かれた四曲屏風です。波に揺れる日輪と月が幻想的に描かれています。
- - 『景(けい)』(120×350㎝):自然の中に分け入ることで生まれる心象と実感が一致した風景を描く作品です。
- - 『涿(たく)』(152×31㎝):生々流転の始まり、雨粒が水面に落ちる瞬間を捉えています。
- - 『昃(しょく)』(150×75㎝):午後の日が傾く頃を描いた作品で、生命の象徴としての日輪と水が印象的です。
- - 『澪(みお)』(150×75㎝):満月の夜、海に映る光の道を神秘的に描いた作品です。
松原賢のプロフィール
松原賢(まつばら・けん)は1948年に富山県で生まれ、1976年に井上三綱の弟子となり以来、日本画の道を歩んできました。彼は数々の展覧会に出品し、国内外で評価を受けてきました。
特に、近年は美術館における大規模な展示や個展が多く行われ、2024年にはニューヨークでも展覧会が予定されています。
展覧会の詳細
- - 会期: 2023年10月9日(木)〜19日(日)
- - 会場: セイコーハウスホール(東京都中央区銀座4-5-11 セイコーハウス 6階)
- - 入場料: 無料
- - 営業時間: 11:00~19:00(最終日は17:00まで)
- - お問い合わせ先: 03-3562-2111
- - 主催: 和光
この貴重な機会に是非、松原賢の作品世界に触れてみてはいかがでしょうか。新たなる創作の旅が、あなたを待っています。