2024年度朝日がん大賞、中釜斉氏が新たな治療の礎を築く
2024年度朝日がん大賞の受賞者に中釜斉氏
2024年度の日本対がん協会賞及び特別賞である朝日がん大賞が発表され、国立がん研究センターの理事長である中釜斉氏が受賞しました。この賞は、がん細胞の全ゲノム情報に基づく新しい治療薬の開発や、がん予防に対する取り組みが高く評価された結果です。表彰式は9月13日にさいたま市で行われる「がん征圧全国大会 埼玉大会」の場で執り行われます。
中釜氏は1995年に国立がんセンターの発がん研究部室長に就任し、その後、環境要因や遺伝情報に基づく研究に注力してきました。2016年からは理事長を務め、がんゲノム医療の進展に取り組み、全ゲノム解析を通じた新たな治療方法の開発や疾病予防へとつなげる活動に力を入れています。このような先進的なアプローチは、日本現代のがん対策において重要な役割を果たすと期待されています。
日本対がん協会賞の受賞者には、近年がん予防やがん検診の推進、がん治療に貢献した個人や団体が選ばれます。今年は雨宮クリニックの院長である雨宮清氏、鹿児島県民総合保健センター前理事長の池田琢哉氏、山梨県健康管理事業団理事の長田忠孝氏、香川県総合健診協会会長の久米川啓氏の計4名が表彰されました。彼らは地域でのがん防止活動や治療支援に貢献してきた実績が評価されています。
団体の部では、滋賀県のがん患者団体連絡協議会が受賞しました。この団体は、地域に根ざしたがん対策の推進に貢献するため、医療機関や行政とも協力して活動を展開しています。
日本対がん協会賞は1968年に設立され、創設以来、多くの個人や団体ががん征圧活動に携わり、261人と132団体が受賞歴を持っています。また、朝日がん大賞は2001年に設立され、がん予防や検診において期待される成果を挙げた個人・団体に授与される特別賞です。
今回、朝日がん大賞の受賞が決定した中釜斉氏の功績は、がん医療の未来に大きな影響を与えるものと考えられています。表彰式では各受賞者の今後の活躍が期待されており、がん対策のさらなる推進が望まれています。
私たちが直面するがんという病気は、科学と医療の進歩によって克服される道が模索されています。中釜氏の取り組みが、今後の日本のがん医療を一層発展させることに貢献することでしょう。
会社情報
- 会社名
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公益財団法人日本対がん協会
- 住所
- 東京都中央区築地5-3-3 築地浜離宮ビル7階
- 電話番号
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03-3541-4771