ＡＤＥＫＡの業務用マーガリン「マーベラス」が日経MJ賞を受賞

株式会社ＡＤＥＫＡの業務用マーガリン「マーベラス」が、2020年の「日経優秀製品・サービス賞日経MJ賞」に輝きました。この賞は、日本経済新聞や日経産業新聞などのメディアで掲載された製品の中から、特に優れた新製品や新サービスを表彰するものであり、今回の受賞は同社にとって非常に重要な意味を持ちます。

「マーベラス」は独自の技術を用いた練込用マーガリンです。特に注目されるのは、複数の酵素を組み合わせて開発された技術と高分散油脂技術です。これにより、焼き立てのパン特有のしっとり感や食感が長持ちするだけでなく、製品の消費期限も従来の約1.5倍に延長することが可能になりました。これらの特徴は、特に量販店やコンビニエンスストアで販売される袋パンやベーカリーパンの製造において、品質向上に寄与しています。

また、このマーガリンは温度管理が不要で、生地に練り込みやすいため、製パン工程の安定化や効率化も期待されています。パン製造業者にとって安定した生産は非常に重要な要素であり、「マーベラス」はその解決策として注目されています。

ＡＤＥＫＡは1917年に創業され、主に樹脂添加剤や化学品、食品事業などを展開しているグローバル企業です。特に食品事業では、1929年から「リス印マーガリン」を製造するなど、歴史のある企業として知られています。トランス脂肪酸の低減など、業界のリーダーとして革新を続け、現在は「RISU BRAND」として、マーガリンやホイップクリームを製パンや製菓、洋菓子、外食産業向けに提供しています。

また、企業活動を通じて食品業界に存在するさまざまな課題、さらには社会的課題にも積極的に対応しており、持続可能な社会の実現にも貢献しています。これにより、ただおいしさを追求するだけでなく、消費者のニーズに応える製品を創出しています。

「日経優秀製品・サービス賞」は、2020年には約2万点の中から36点が選ばれ、今回の受賞は企業としての信頼性や技術力を証明するものとなりました。当社にとって初の受賞となり、今後の展開や新たな挑戦への期待が高まっています。新しい技術とスタンダードを切り開いた「マーベラス」が、どのように業界に影響を与えていくのか、今後の動向にも注目です。