揖龍地域で進化する新エネルギー回収型廃棄物処理施設の整備
この度、日鉄エンジニアリング株式会社を中心とした企業グループが、揖龍保健衛生施設事務組合より新たな廃棄物処理施設の設計・製作・施工を受注しました。これは、持続可能な未来に向けた重要な一歩と捉えられています。
低炭素型シャフト炉の導入
新たに整備される施設は、同社の低炭素型シャフト炉の6件目の受注となります。これは、既存の従来型シャフト炉に比べ、CO2排出量を劇的に削減できる点が特徴です。特に、1997年から運用されてきた既存の施設では、廃棄物の安全かつ安定的な処理を行ってきた実績がありますが、今回の新施設によってその効率がさらに向上します。
日鉄エンジニアリングは、地域で発生する廃棄物を40年近く処理してきた経験を活かし、技術の信頼性に磨きをかけています。今回の設計では、組合からの評価を基に、新たに低炭素型シャフト炉が採用されることとなりました。
具体的なプロジェクト概要
新しい施設の設計・建設は、2025年1月から始まり、2031年9月までの期間にわたって行われる予定です。建設地は兵庫県たつの市の揖龍クリーンセンター内で、面積は約12,000㎡です。この施設では、普通ごみや粗大ごみ、リサイクル施設から出る可燃残渣を処理します。
処理方式には、シャフト炉式ガス化溶融炉が採用されており、その規模は1日当たり115トンです。また、施設には計量棟や駐車場、電気自動車用充電設備なども備えられ、利便性も考慮された設計となっています。
環境への配慮とSDGsへの貢献
新しい廃棄物処理施設の導入は、単に廃棄物を管理するだけでなく、地域の資源を有効に活用するための重要な施策です。当社は、廃棄物の発電や溶融スラグの利活用に尽力し、地域循環共生圏の構築やSDGsの達成に向けた取り組みを進めていくとしています。
2031年4月にはこの新施設が稼働開始の予定であり、今後の地域社会における持続可能な発展に寄与することが期待されています。私たちも、この新しい取り組みに注目し、地域の環境保全の観点からも応援していきたいものです。