シュウ ウエムラがアートを体現する瞬間
日本発のメイクアップアーティストブランド『シュウ ウエムラ』が、2025年10月7日に開催されたパリファッションウィークでのUJOHのSS26コレクションのショーで、バックステージメイクアップを担当しました。このコラボレーションは、Reebokとの連携によってさらに躍動感を得たコレクションであり、同時にシュウ ウエムラのインターナショナル アーティスティック ディレクターであるuchiideがその魅力を引き出しました。猛暑でも快適に楽しめる日常を美しく引き上げるアイデアを提案するという、都会的な夏をテーマにしたメイクアップが印象的でした。
UJOHの“Urban Summer”コンセプト
UJOHが描くしなやかな夏の情景に呼応し、シュウ ウエムラが打ち出したのは「クールフロストスキン」。一見涼しげな印象を与える霜のような輝きに、参加者は魅了されたことでしょう。肌は薄く軽やかなファンデーションで仕上げられ、わずかにマットな質感である一方、輝きを引き出すために使用されたハイライターにより、頬・鼻筋・目頭が華やかに彩られました。ブルーの美容液ハイライターとパールホワイトのアイシャドーの重ね塗りが、モデルたちの顔立ちを際立たせます。そして、口元にはつややかなリップルージュが施され、シンプルながらも知性を感じるスタイルが完成しました。
植村秀の美の哲学
「メイクアップは顔の衣装である」という植村秀の哲学が反映されたこのメイクアップは、単なる化粧ではなく、その背後にある豊かなストーリーを表現しています。シュウ ウエムラのアーティストたちは、コレクションの世界観を存分に引き出し、一層の一体感を生み出しました。
UJOHの背景と進化
UJOHは、デザイナーの西崎暢と亜湖が2009年にスタートさせたブランドです。彼らは、コレクションブランドでの経験を活かし、心に響く美しい線を重視したテーラードに力を入れました。しかし、彼らのデザインにはあえて均整を崩した大胆なカッティングや新たな息吹が取り入れられており、アシンメトリックなデザインや独自のスタイリングが際立っています。非常に知的でハンサムな雰囲気を演出し、近年では2019年にメンズラインをスタートさせるなど、進化を続けています。
まとめ
シュウ ウエムラとUJOHのコラボレーションは、パリファッションウィークという舞台で新しいメイクアップの可能性を切り開きました。コレクションのテーマである「Urban Summer」に基づいたメイクアップは、真夏の冷たさとともに、アーティストの思いが込められた新たな美の形を提案しています。シュウ ウエムラのブランドとしての哲学や価値観が詰まったこのメイクは、ただの流行に留まらず、観る者に深い印象を与えます。