九州中等教育学校で中学生が未来のアプリを発表
2025年1月24日、千代田区に位置する九段中等教育学校にて、アルサーガパートナーズが開催した生成AIワークショップの成果発表が行われました。このイベントは、昨年11月に行われたワークショップで学んだ内容を生徒たちが発表する機会が設けられました。特に、生成AIの活用が教育現場で果たす役割に光を当てた各グループの提案が印象的でした。
九段中等教育学校の先進的な取り組み
九段中等教育学校は、文部科学省からリーディングDXスクールに指定され、生成AI学校として進化した教育DXの推進に力を注いでいます。特に、生成AIの技術に早くから注目し、教員向けの勉強会イベントを通じて、デジタル教育の基盤を固めています。これに続いて、昨年のワークショップでは、中学生たちが未来のアプリ開発に向けた実践的なスキルを磨く機会を得ました。
生成AIワークショップの概要
ワークショップには、アルサーガパートナーズの「Arsaga GenerativeAI Lab」メンバーが参加し、このプログラムでは「AIと協力し、悩みを解決する未来のアプリ」をテーマに生徒たちがアイデアの創造を目指しました。中学生たちは、生成AIを利用した課題解決方法を探求し、自らのアイデアを実現するためのプロセスを実践しました。
各グループが提案した未来のアプリ
A班:美術支援アプリ
A班は、「美術の課題が大変」という声に着目し、生成AIを用いたアイデアを考案しました。班員たちは全体にアンケートを取り、結果から「自分が気に入る表現を見つけること」を重要視していることが明らかになりました。この調査結果を踏まえ、生成AIを活用して美術のアイディアを文章化するアプリを作成する提案を行いました。このアプローチは、個々の表現を支援する独自性が高く評価されました。
B班:報酬付き学習アプリ
B班では、自身の「勉強に関する悩み」を解決するアプリを開発することを目指しました。彼らは学年内の学生にアンケートを実施し、約8割の生徒が「勉強進捗に報酬があれば嬉しい」と答えたことから、報酬制度を取り入れたアプリを提案しました。具体的な機能として、学習を進めるにつれ報酬がもらえる仕組みを考案するなど、実用性の高いアイデアを実現しました。
C班:AI活用のテスト支援アプリ
C班は「AIを利用してテストの点数を上げる」のをテーマに、生成AIによる学習支援アプリの開発を目指しました。彼らは日本における勉強方法の傾向を分析し、現在主流になっている暗記型学習を背景にしたアプローチで、AIが提供する学習アドバイス機能を提案しました。特に、利用者に優しいインターフェースや無料提供の方針を前面に出した点が印象的でした。
結果とコメント
発表会では各班の独創的なアイデアに対し、審査員から建設的な意見が寄せられ、生徒たちの学びが際立った瞬間となりました。提案されたアプリは、AIの進化する未来において应用される可能性を秘めており、参加者たちの創造力を感じさせるものでした。
学びの重要性
今回の取り組みは、九段中等教育学校が目指す「自分らしさを発見し、未来を創っていく探究人」の育成に寄与しています。生徒たちはAIの利点を生かしながら、自分たちの能力を最大限に引き出す経験を重ね、新たなアイデアを形にする力を育んでいます。アルサーガパートナーズは、引き続きこのような学びの場を提供し、次世代の技術者やリーダーを育成していく姿勢を貫いていきます。
今後の展望
さまざまなフィードバックを受けた生徒たちは、アプリの提案をさらに実現するための新たな課題に挑戦していくことでしょう。今回の発表を通じて得た経験が、今後の学びへとつながっていくことを期待しています。