「推し着物」発売！着物の日を彩る漫画が話題に

「推し着物」：着物の魅力と新たな出会いを描く漫画

2022年11月15日、着物の日を記念して、株式会社竹書房より岡野く仔先生による新作漫画『推し着物』が発売されました。本作は、めちゃコミック×竹書房レーベルBC DEEPにて連載されているオリジナル作品です。

『推し着物』は、「好きすぎて私服が着物」と公言する著者自身の経験が反映された作品。着物の作法や楽しみ方を丁寧に解説しながら、様々な着こなしや、着物にまつわるエピソードが描かれています。

主人公は、着物を着ることに抵抗があり、いつも無難な服を選んでいたOLの大島かの子。そんな彼女にとって、毎週電車で出会う着物を着こなす「推し」の男性が、唯一の楽しみでした。しかしある日、思いがけず彼から声をかけられたことで、かの子の生活は大きく変わります。「推し」との出会い、そして着物との出会いをきっかけに、かの子は着物の魅力にどんどん惹かれていくのです。

物語は、「推し」との交流や、着物の選び方、着付け、着物の歴史など、多様な切り口から展開していきます。単なる恋愛漫画にとどまらず、着物の奥深さ、多様な魅力、そして現代における着物の在り方を繊細に描き出しています。

こだわりの表現と丁寧な解説

本作の見どころの一つは、着物の柄や色、小物、そして着物の値段など、着物を巡る様々な要素が、ストーリーの中に自然と溶け込んでいる点です。読者は、まるで主人公と一緒に着物の世界を旅しているかのような感覚を味わえるでしょう。

また、伝統的な着物の着こなしから、現代風にアレンジされた斬新な着こなしまで、幅広く紹介されています。古風で格式高いイメージだけでなく、現代的な感性を取り入れた着物の魅力も余すことなく描かれています。

電子書籍キャンペーンも開催

単行本発売に合わせて、電子書籍キャンペーンも同時開催中です。『推し着物【短編】』が最大3話無料で読めるほか、BC DEEP連載作品が割引価格で提供されています。Apple Books、Kindle、ebookjapanなど、多くの電子書籍ストアが対象となっています。この機会に、ぜひ『推し着物』の世界を堪能してください。

著者プロフィール：岡野く仔

岡野く仔先生は、『ロリータ飯』『着物ちゃんとロリータちゃん』など、個性的な作品で知られる漫画家です。独特のセンスと繊細な描写で、読者の心を掴んで離しません。

「きものの日」と『推し着物』

11月15日は「着物の日」として知られています。1966年に制定され、収穫を終えた11月15日という旧暦の満月の日、感謝の気持ちを表すために着物で氏神への参拝が行われていたことが由来とされています。

『推し着物』の発売日が「着物の日」に選ばれたのは、まさに必然と言えるでしょう。着物をテーマにしたこの作品が、多くの人々に着物の魅力を伝え、改めて着物の素晴らしさを再認識させるきっかけとなることが期待されます。

作品情報

書名：推し着物
著者：岡野く仔
定価：本体1,100円＋税
ISBN：978-4-8019-3336-1
発売日：2022年11月15日
連載：BC DEEP

展示情報

単行本発売を記念して、岡野く仔先生の私物の着物が「きものやまと」池袋サンシャインシティ・アルパ店にて展示されています。展示期間は未定です。

株式会社竹書房について

1972年設立の出版社。麻雀漫画誌「近代麻雀」など、様々なジャンルの出版物を手がけています。