GramEyeの挑戦
2022-03-30 08:00:04
AI技術で世界の薬剤耐性菌問題を解決する大阪大学発ベンチャーの挑戦
AI技術で感染症問題を解決するGramEyeのミッション
大阪大学発のベンチャー企業、株式会社GramEyeは、現代社会が抱える危機的な課題、薬剤耐性菌問題の解決を目指して革新的なAIとロボティクスを駆使しています。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を得て、さらにDEEPCOREからの資金調達も実施し、開発を加速させています。
薬剤耐性菌問題とは?
近年、抗菌薬の誤用や乱用により、効果を示さない薬剤耐性菌が急増しています。これらの細菌感染症によって、2050年には年間1000万人以上が命を落とすという懸念が示されています。この現状は放置できないものであり、GramEyeはこの深刻な事態に立ち向かっています。
GramEyeのアプローチ
GramEyeは、薬剤耐性菌に対処するために、グラム染色と呼ばれる感染症検査の手法をAIで革新することを目指しています。グラム染色は、微生物の検査において不可欠ですが、その実施には専門的な知識と多くの手間がかかります。そのため、医療現場では誤った抗菌薬の使用が蔓延してしまうのです。
同社が開発中のAI・ロボティクスソリューションは、このグラム染色のプロセスを自動化し、迅速で正確な検査を可能にするものです。医療従事者の負担を軽減し、適正な抗菌薬の使用を促進します。
資金調達と今後の計画
最近、GramEyeはDEEPCOREから追加の資金調達を行い、これにより開発体制の強化を図ります。この資金は、グラム染色の自動化、迅速化、デジタル化を進めるために使われる予定です。また、国内の6つの医療機関と共同研究を実施し、試作機の有用性も確認されています。医師たちからも高評価を得ており、この期待感を背負いながら医療機器の上市を目指すばかりです。
NEDO STS事業について
NEDOの「研究開発型スタートアップ支援事業(STS)」は、シード段階のスタートアップに対して、研究開発や事業化に必要な支援を行うプロジェクトです。このサポートにより、GramEyeは革新的なソリューションの開発を加速させているのです。
まとめ
GramEyeは、AIとロボティクスを駆使することで、薬剤耐性菌問題という大きな社会課題に挑戦しています。医療現場の負担を軽減し、抗菌薬の適正使用を実現することで、世界中の感染症の課題解決に寄与することを目指しています。今後の展開に期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社GramEye
- 住所
- 大阪府茨木市駅前3丁目7−1ナチュール茨木4階
- 電話番号
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