システムシェアードとアイレットの新たな協力
株式会社システムシェアードとアイレット株式会社は、新たな業務提携契約を結びました。この提携は、アマゾン ウェブ サービス(AWS)に深く精通したエンジニアの育成を目的としています。両社は共同でAWSを活用したエンジニア育成プログラムを展開し、ITエンジニア不足という社会問題の解決を目指します。
提携の背景
経済産業省の調査によれば、2030年までに日本国内で約78.9万人のIT人材が不足すると予測されています。特に、クラウド技術が進化する中で、AWSに関する知識を持つエンジニアの需要は急激に上昇しています。このような状況を受け、システムシェアードとアイレットは、両社の専門性を活かしてエンジニア育成事業を展開することになりました。
システムシェアードは、AWS認定トレーニングパートナーであり、アイレットはAWSプレミアティアサービスパートナーとして、両社の強みを合わせていくつかの育成プログラムを設計・実施する予定です。これにより、AWSを活用したシステム開発や導入・運用保守のトータルサポートも提供することが可能になります。
両社の役割と取り組み
システムシェアードは、これまでに1,630社以上の企業に向けてIT人材を育成してきました。その中心となる「東京ITスクール」を通じて、競争ではなく協力を重視し、業界全体の成長を目指しています。また、海外のリソースとも連携し、最先端技術を取り入れた教育プログラムも導入しています。
一方、アイレットは2021年に「内製化支援推進AWSパートナー」に認定され、2,500を超える顧客に対して年間4,300を超えるプロジェクトを展開しています。オンライン技術勉強会や技術ブログを通じた知識の共有にも力を入れています。
今後の展開
両社は今回の提携を基に、AWSに関する専門的なスキルを持つエンジニアの育成をさらに強化していく方針です。また、地方におけるAWSの需要の高まりを受け、共同でビジネスの拡大への取り組みも行います。ITエンジニア不足が深刻な現代、両社の協力が新たな可能性を生み出すことが期待されています。
この業務提携により、両社はただの技術提供だけでなく、IT業界全体に貢献する取り組みを進める意向を示しています。エンジニア不足という課題の解決は、業界に携わるすべての人々にとって必要不可欠です。今後の動向に注目が集まります。