トリナ・ストレージが2026年AIDCエネルギー貯蔵TOPベンチマーク賞を受賞
日本におけるAIデータセンターのインフラにおいて、トリナ・ストレージが今年、「2026年AIDCエネルギー貯蔵TOPベンチマーク賞」を受賞しました。この賞は、同社が開発したAIデータセンター向けのフルスタック型エネルギー貯蔵および電力アーキテクチャが高く評価された結果です。授賞式は、2023年7月に中国の江蘇省南通市で開催された「2026 Gaogong Energy Storage Summit」にて行われました。
トリナ・ストレージのAIデータセンター向けソリューション
トリナ・ストレージのエネルギー貯蔵ソリューションには、電池セル、DCコンテナ、電力変換システム(PCS)、エネルギー管理システム(EMS)、配電および冷却技術が統合されています。このシステムは、AIコンピューティングによる瞬間的な負荷変動、高い電力密度、電力品質の要求、そしてシステムの耐障害性に対応するように設計されています。日本国内では、AI関連の電力需要が急増しており、これに伴い、トリナ・ストレージの技術がますます重要視されています。
日本におけるAI需要の増加とその影響
資源エネルギー庁の予測によると、日本国内の電力需要は2025年度から2035年度にかけて増加し、新しいデータセンターや半導体工場の建設がその要因とされています。特に、AIの活用が進む中での「ワット・ビット連携」政策により、電力インフラと通信インフラの連携が進んでいます。このような背景から、高密度化したAI施設の構築や、迅速な応答性が求められるわけであり、それに適応したAIDC用電力システムの需要が高まっています。
フルスタック型エネルギーシステムの仕組み
トリナ・ストレージのAIデータセンター向けソリューションは、特に発電と蓄電のシステム制御において、その独自性を発揮します。グリッドフォーミング技術を基盤とし、トリナ独自の技術が全体のパフォーマンスを向上させています。
また、パルス耐性セルを用いることで、疲労破壊を防ぎつつ、短時間のハイパワーパルス放電への対応を実現。これによりサイクル寿命を維持しつつ、高負荷なAIコンピューティングに耐える能力を備えています。さらに、トリナのDCコンテナは、このセル技術とインテリジェントな予測型熱管理を組み合わせ、負荷変動に迅速に対応可能な設計となっています。
設備全体の機能を向上させる技術
トリナ・ストレージのグリッド形成型PCSは、広帯域振動の抑制効果があり、さまざまな弱系統条件にも適応できる能力を持っています。加えて、設備全体のブラックスタート機能も提供し、高度な安定性を実現しています。EMSは、AIモデルを活用し、秒単位での負荷予測を行い、数百台のPCSユニットを協調制御します。このリアルタイムデータ管理によって、蓄電システム全体のレジリエンスが支えられています。
トリナ・ストレージの実績と技術力
トリナ・ストレージは、中国において「電源・系統・負荷・蓄電」の包括的なアプローチを展開しています。特筆すべきプロジェクトには、「三江源グリーン電力・インテリジェントコンピューティング統合実証プロジェクト」があり、これは再生可能エネルギーを通じて、年間を通じてコンピューティング負荷を直接支える試みです。このような先進的な技術力を活かし、トリナ・ストレージは日本のAIデータセンターが求める高密度のコンピューティング負荷に応え、新たな電力システムの変革を目指しています。
実現する未来へのビジョン
トリナ・ストレージのAPAC地域統括責任者であるLeo Zhao氏は、AIデータセンターが求める急速に変化する高密度コンピューティングの需要に対応するためのエネルギーアーキテクチャの必要性を強調しています。同社の強みは、パルス耐性セルからインテリジェントなEMS、配電、冷却を含む全チェーンを統合する能力にあります。また、日本市場における顧客ニーズに応えるべく、技術や機能を最適化し、日本の系統条件や安全基準に則った製品を展開していく意向を示しています。
このようなトリナ・ストレージの取り組みは、今後のAIインフラの進展において重要な役割を果たすことが期待されています。新たなエネルギー貯蔵技術が、AIと共に未来を支える基盤となることでしょう。