株式会社自律制御システム研究所、米国オートモダリティ社に出資決定

株式会社自律制御システム研究所が米国オートモダリティ社へ出資



株式会社自律制御システム研究所は、取締役会において米国のオートモダリティ社(AutoModality Inc.)への出資を決定しました。この出資により、両社は自律飛行技術の融合を図ることを目的としています。

出資の背景


自律制御システム研究所は、ドローンを使用した業務効率化や無人化、IoTシステムの提供に取り組んでいます。特に、非GPS環境下での自律飛行を実現する「Visual SLAM」という技術に強みを持ち、インフラ点検や物流・郵便分野において活動しています。一方、オートモダリティ社は「Perceptive Navigation」という独自の自律飛行技術を開発しており、国際的なドローンソフトウェア開発コンテストでの優勝経験をもっています。

オートモダリティ社の「Perceptive Navigation」を自社の技術と組み合わせることで、より高度で複雑な非GPS環境下でも自律飛行ができる可能性が開けてきます。これにより、難易度の高い案件の獲得が目指せると期待されているのです。

技術の統合



Visual SLAMとは


Visual SLAMは、カメラを通じて得た環境情報をもとに、ドローンが自己の位置を推定する技術です。これにより、GPSや通信の信号が届かない場所でも、自律的に飛行が可能となります。具体的には、周囲の障害物の位置を把握しながら、リアルタイムで地図を作成し、正確な位置情報を維持します。

Perceptive Navigationとは


一方、オートモダリティ社のPerceptive Navigationは、レーザー光を活用したリモートセンシング技術を用いた自己位置推定技術です。この技術の強みは、絶対位置の認識を通じてドローンの自己位置を高精度で推定できる点にあります。例えば、橋梁点検などの開けた空間で高い効率を発揮します。これら二つの技術が組み合わさることにより、さらなる技術革新が期待されています。

出資の概要


出資金額は2800千米ドルとされ、実行予定日は2019年8月20日です。オートモダリティ社は、米国ニューヨーク州に本社を置き、2015年に設立されました。主に無人航空機(UAV)の飛行ソフトウェアの研究開発と販売を行っています。

今後の影響


自律制御システム研究所は、今期の連結業績への影響は軽微であると考えています。しかし、将来的に新たな開示が必要な場合には、その内容を速やかに公表する方針です。

この出資は、両社の技術的な協力を強化し、競争力を高める大きな一歩となることでしょう。今後の取り組みにも期待が寄せられています。

会社情報

会社名
株式会社ACSL
住所
東京都江戸川区臨海町3-6-4ヒューリック葛西臨海ビル2階
電話番号
03-6456-0931

トピックス(IT)

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