異文化の視点で描かれた日本の食文化
2025年11月10日、戸田デザイン研究室から新しい絵本セット「ベルギーのデザイナー・イネさんがみた にほんの『きせつのたべもの』4冊セット」がリリースされることが発表されました。この絵本は、ベルギー出身で日本文化に深い関心を持つイラストレーター、イネ・レイラントとのコラボレーションによって誕生しました。日本の四季折々の食べ物をテーマにしたこの作品は、異国の視点から見た日本の食文化の魅力を伝える新たな試みです。
イネ・レイラントのアーティスト的視点
イネ・レイラントはアントワープ出身のビジュアルアーティストで、彼女の作品の特徴は大胆な色使いやシンプルな図形表現にあります。日本を訪れた際にも、古民家に滞在しながら日本文化の研究を続け、戸田デザイン研究室の作品にも出会ったことで、このコラボレーションが実現しました。
絵本の魅力と内容
この4冊はそれぞれ春、夏、秋、冬に関連する日本の旬の食べ物を取り上げています。春には柏餅やホタルイカ、夏にはミョウガや水羊羹といった、一般的には捉えられない食材も取り入れられています。イネさん独自の視点によるこれらのイラストは、見ていて新鮮で、ユーモラスな描写が特徴です。
日本の食文化を扱った絵本は多く存在しますが、この作品の最大の魅力は、海外の視点からの独特なアプローチにあります。それにより、読者は日本の食べ物を新たな視点で楽しむことができるでしょう。
親子で楽しめる内容
この絵本セットは、楽しく日本の食について学ぶための絶好の手段です。特に、昨今の気候変動などで失われつつある四季折々の食材の大切さを親子で再確認する機会にもなります。さらに、異なる文化の価値観や感覚を読み解くことで、国を超えた互いの文化を尊重する心を育てる手助けにもなるでしょう。
ギフトやインバウンド需要にも
この絵本セットは、日本語、英語、ローマ字、漢字の4つの言語で構成されています。また、対象年齢は3歳から8歳と幅広く設定されており、情報発信の一助としてインバウンド需要にも対応しています。シンプルで明快な表現と鮮やかなデザインは、年齢を問わず多くの人々を惹きつけることでしょう。特にクリスマスなどのギフトシーズンにおいては、素敵なプレゼントとしても喜ばれるはずです。
イネ・レイラントと戸田やすしのプロフィール
イネ・レイラントは、ヨーロッパと日本を往復しながら、書籍や雑誌へのイラスト提供などを行い、自主制作作品の発表にも取り組む活動的なアーティストです。一方で、戸田やすしは戸田デザイン研究室の代表であり、知育絵本の草分け的存在として知られています。彼の作品には高いデザイン性が備わっており、今回のコラボレーションもその一環として位置づけられています。
商品情報と購入リンク
本作品は4冊セットで、各冊子は14ページ、サイズは10×10cmのコンパクトなデザインとなっています。価格は2,860円(税込)で、詳細や購入は
こちらのリンクから確認できます。この機会にぜひ、異文化の視点から日本の食を楽しんでみてはいかがでしょうか。