アル・ゴア元副大統領が東京での気候変動リーダートレーニングを発表
2019年10月2日から3日まで、東京で『クライメート・リアリティ・リーダーシップ・コミュニティ・トレーニング』が開催されることが発表されました。この重要なトレーニングは、ノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元米副大統領が主催し、世界で43回目の開催となる日本初のイベントです。
このトレーニングでは、企業関係者、機関投資家、政府や地方自治体で働く方々、教育関係者や学生など、さまざまなバックグラウンドを持つ参加者が集まります。2日間にわたり、ゴア氏をはじめ、多くの専門家から、気候変動解決に向けた具体的な手法や行動についての学びを得ることができます。プログラム内容には、気候変動の科学、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に関するプレゼンテーション、パネルディスカッション、実践的なスキルを学ぶワークショップが含まれています。
ゴア元副大統領は、「気候変動は人類が直面する最も緊急の問題であり、セクターを超えて社会全体が力を合わせなければなりません」と、トレーニングの目的を強調しています。このトレーニングが、日本における気候危機の解決を担うコミュニティの設立につながることを期待しています。
気候変動は、日本にとっても無視できない問題です。熱波や台風の強化、気温の上昇など、気候変動による影響が現実のものとなっています。日本は既に多くの危険な現象に直面し、特にインフラや農業がその脅威にさらされています。しかし、一方で、日本は温室効果ガスの排出量削減に向けた体制を持ち、クリーンエネルギー経済へ移行するポテンシャルも秘めています。
現在、多くの企業や投資家は、気候変動に対する取り組みが利益につながると認識しています。環境・社会・ガバナンス(ESG)を考慮した投資にシフトする動きが加速し、SDGsの達成が期待されています。企業がその影響力を活かして新しい解決策を生み出すだけでなく、変化を起こそうとする人々の行動を支援する役割も果たせるでしょう。
しかし、日本の取り組みにはまだ課題が残っています。化石燃料から脱却する国々が増える中で、日本は石炭火力発電所の新設を進めており、その結果、国際社会での信頼性が低下しています。このトレーニングでは、クリーンエネルギー経済の利点を社会が享受できるようにするために、市民・企業・政府関係者間の協力がどのように行われるべきかを議論します。
クライメート・リアリティ・プロジェクトは、これまでに154カ国で2万人以上を対象にトレーニングを実施してきました。最近では、アメリカのミネソタ州、オーストラリアのブリスベン、ドイツのベルリン等で開催されています。力強いネットワークを形成し、草の根で気候変動に取り組むリーダーを育成しているこのプロジェクトには、世界中の多くが参加しています。
このトレーニングに申し込みたい方は、こちらのリンクから申し込むことができます。参加希望者は、申込期限に注意してください。
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クライメート・リアリティ・プロジェクトについて
クライメート・リアリティ・プロジェクトは、アル・ゴア元副大統領が設立し、気候危機に対する解決策を模索するための啓蒙活動を行っています。500万人以上の人々がこのプロジェクトに参加しており、トレーニングを受けたリーダーたちがネットワークを構築し、気候変動の真実を広め、クリーンエネルギーを通じた解決策の実践を推進しています。詳細は公式サイトまたはTwitterをぜひチェックしてください。