自治体向け「いのしかレコード」の大幅アップデート
2025年10月21日、Forex Robotics株式会社は有害獣捕獲情報システム『いのしかレコード』の大型アップデートを実施しました。このシステムは、自治体が鳥獣被害対策を円滑に行うためのデジタルプラットフォームです。これにより、捕獲申請業務の効率化が図られ、特にクマや中型獣の捕獲申請に対応する機能が追加されました。
アップデートの目玉機能
1. クマおよび中型獣の捕獲申請への対応
今回のシステム更新では、"指定管理鳥獣"として指定されたクマや、農作物に被害をもたらすアライグマなどの中型獣の捕獲申請が可能となりました。特に、アライグマはイチゴなどの園芸品種への食害が多く報告されており、その捕獲への期待が寄せられています。また、自治体向けには、捕獲申請に必要な追加情報の入力ができる機能も新設されました。これにより、行政の業務負担の軽減が図られます。
2. DXによる申請業務の効率化
高齢化が進む猟師らがスマートフォンを持たない場合や、アプリを使いこなせない問題にも対応するため、紙媒体の申請をデジタル化する『捕獲登録』機能を搭載しました。これにより、紙申請からデジタルへと移行が進み、データ管理が一元化されます。
新たな制度の導入
さらに、Forex Roboticsは自治体向けに紹介制度と販売代理店制度を新設しました。髙橋一行代表取締役は、日本国内で約1,700の市町村が存在し、1,500以上が鳥獣被害防止計画を策定していることを踏まえ、地域の知識を活かした導入を進める意向を表明しました。これにより、地域への利益還元を図るだけでなく、サービス品質の向上や技術支援も強化される見込みです。
「いのしかレコード」とは?
『いのしかレコード』は、地方自治体向けに提供される有害獣捕獲情報システムです。このシステムは、捕獲業務をデジタル化することで猟師の業務を効率化し、リアルタイムで申請事務を進めることができます。具体的には、猟師がスマートフォンで情報を入力し送信すると、即座に自治体の窓口にデータが届きます。
鳥獣被害の背景とその対策
『鳥獣被害防止特措法』に基づくこの捕獲事業は、年間160億円を超えるレベルで野生動物による農作物への被害を軽減するために設立されたものです。『いのしかレコード』を利用することで、こうした被害を効果的に防止することが期待されています。
企業概要
Forex Roboticsは、2015年に設立されたソフトウェア会社で、「先端技術をすべての人に」をミッションとして、金融、ロボット、機械学習に基づく製品・サービスを提供しています。これからも地域に根差したサービスを展開し、持続可能な成長を目指していくとしています。
詳細な情報は、公式ウェブサイトやプレスリリースをご覧ください。