『いきものだらけのことば図鑑』登場
2025年3月3日、小学生向けの語彙学習書『いきものだらけのことば図鑑』が株式会社Gakkenから発売される。この新しい図鑑は、いきものの世界を通じてことばを学べるユニークな教材として注目されている。
ことわざ辞典といきもの図鑑の融合
小学校中学年の子どもたちが語彙を学ぶ際の課題として、「ことわざ」「熟語」「慣用句」に対する理解が必要である。しかし、興味が続かず、楽しくなくなってしまうことが多い。このため、『いきものだらけのことば図鑑』は、国語が苦手な子どもたちにも魅力的に映るよう工夫された設計がなされている。
2つのページ構成
本書は「ことばページ」と「図鑑・コラムページ」という2つのセクションから成り立っている。「ことばページ」では、いきものに関連することば(ことわざ・熟語・慣用句)が楽しいイラストを交えながら紹介され、「図鑑・コラムページ」ではいきものの生態や人との関わり、文化的背景が詳しく解説されている。
ことばページの魅力
1.
視覚的に楽しむ:イラストを通じて、ことばのイメージを直感的に伝える。
2.
ユーモアを交えた説明:くすっと笑える漫画形式の会話で一語ずつの使い方を明示。
3.
好きなページから読み進む:いきものごとに分かれた章立てで、興味を持てる部分から楽しむことができる。
このページでは、猫や犬、鳥、魚、昆虫など、合わせて150以上のことばが紹介されている。親子で一緒に楽しむことで、言葉の理解を深められるのが特徴だ。
章末の図鑑・コラムページが充実
本書の中でも特に魅力的なのが、各章の最後に用意された「図鑑・コラムページ」。ここでは、著名な動物学者によって監修されたいきものの生態やその特徴が詳しく説明される。コラムには、人と動物の関わりや文化の中での役割についても触れ、読者の理解を広げる内容となっている。
子どもから大人まで楽しめる
言葉にふりがなが付いているため、小さなお子さまでも安心して読めます。可愛らしいイラストと豊富な写真により、ただ眺めるだけでも十分に楽しめる内容となっている。活用シーンは多岐にわたり、朝読書としてや、移動中の読書にも最適だ。
学研の公式YouTubeチャンネルでのクイズ大会
新刊の発売を記念して、学研では「ひよのいきものだらけのことばクイズ大会」を開催。クイズ内容は、事前に本書で紹介されたことばを基にしており、参加者はその意味や由来について競い合う形式となった。アーカイブ配信はYouTubeで視聴可能で、親子で楽しめるコンテンツとなっている。
結論
『いきものだらけのことば図鑑』は、ただの図鑑ではなく、語彙学習を楽しく、魅力的にするために作られた教材である。いきものの世界を通じて、ことばの奥深さを体験し、学ぶことができるこの図鑑は、まさに語彙教育の新たな扉を開く一冊だ。親子で一緒に楽しみながら、自然と語彙力が向上するだろう。