近年、ものづくりの現場でますます重要視されている3Dスキャナー。その中でも、Revopointが新たに発表した「MetroX」は、多機能性と高精度を兼ね備えた注目の製品です。初めにMetroXの特徴についてご紹介します。使用者にとって便利で効率的な4つのスキャンモードを搭載。
MetroXの4つのスキャンモード
MetroXは、以下の4つのスキャンモードで多様なニーズに応えます。
1. 交差ラインモード
このモードでは、14本の交差したブルーレーザーラインを利用し、毎秒80万点という高速でスキャンします。光沢のある物体や黒い物体のスキャンを容易にし、スキャンスプレーが不要なため、スピーディーな作業が可能です。
2. 平行ラインモード
平行ブルーレーザーラインを用いるこのモードは、細かいエッジや複雑な表面の詳細をしっかり捉え、より鮮明な3Dモデルを生成します。
3. 自動ターンテーブルモード
使用者がボタン一つを押すだけで、2軸ターンテーブルと連携し、計測グレードの3Dモデルを自動的に生成できます。手間を省き、精度高いデータが手に入ります。
4. フルフィールドブルー構造光モード
この技術により、62本の強力な構造化ブルーラインを使用して、毎秒最大700万点を効率良く取得。特徴の少ない物体でもスキャンが可能です。
高精度の計測が可能
MetroXは、最大0.01mmの精度を誇り、異なる長さの物体に応じて正確な測定を行えます。トラッキングモードも3つ用意されており、使用シーンによって柔軟に対応可能な設計です。細部がしっかりとあるオブジェクトには「特徴モード」、特徴がないものには「マーカーモード」、そして精度を向上させるための「全域マーカー」モードを採用することで、計測が一層スムーズになります。
操作性とカラースキャン
さらに、MetroXは簡単に操作できる4ボタンコントロールシステムを採用。開始と停止、露出調整、デジタルズームの機能が直感的に扱えます。また、HD RGBカメラによって、色彩が豊かなスキャンが可能で、リアリズムを追求できます。
MetroXの魅力
MetroXの大きな特徴は、光沢や黒い表面に対してもスプレーを必要としない点です。小型から中サイズの対象まで対応でき、測定誤差も最小0.03mmと高精度です。これは、特に工業デザインや医療分野での活用が期待されます。
株式会社システムクリエイトについて
MetroXを製造・販売する株式会社システムクリエイトは、大阪府東大阪市に本社を持つメーカーで、3Dプリンターやスキャナーなど、ものづくりのための多彩なツールを提供しています。1992年に設立され、3Dデジタルツールの導入支援やサポート、トレーニングも行っています。
今後、MetroXがどのように業務を支え、イノベーションを生み出すのかに注目です。