I.B.MUSEUM SaaSが600施設を突破
早稲田システム開発株式会社(代表取締役:内田剛史)が提供する博物館向けクラウド型収蔵品管理システム【I.B.MUSEUM SaaS】が、2023年8月31日、導入施設数600を超えました。この数は、博物館用の収蔵品管理システムの中でも異例の成功を収めたことを示しています。
I.B.MUSEUM SaaSは2010年にサービスを開始し、以来、急速に多くの博物館に浸透しています。特に、博物館法の改正により資料のデジタルアーカイブ化が正式に業務とされたことが大きな影響を与えており、デジタルプラットフォームとしての発展を加速しています。
充実した収蔵品管理機能
このシステムは、収蔵品データの一元管理だけでなく、無制限の画像登録やデータの一括投入を可能にするなど、多様な機能を提供しています。さらに、スマートフォンアプリ「ポケット学芸員」や、外部サービスとの連携機能を有しており、博物館の日常業務を大いにサポートしています。また、今年の4月にはインターフェイスの全面リニューアルを行い、より使いやすいサービスに進化しました。
あらゆる規模の博物館に対応
I.B.MUSEUM SaaSは、中小規模のミュージアムでも導入しやすいよう、初期費用ゼロで月額3万円の固定料金制を採用。この料金モデルにより、多くの博物館が手軽にデジタル化に取り組むことができるようになりました。導入している600の施設の中には、完全に新しいシステムに移行する館や、既存のオンプレミス型からのクラウド移行を希望する館など、さまざまなケースがあります。
システムは、デジタル化の準備段階から適切な機能を提供し、まずは基本的なデータベースから始められるように設計されています。利用館は、データの拡充、業務活用、情報発信と、段階的にデジタル化のメリットを受けながら、育成していくことが可能です。
未来のミュージアムへ
I.B.MUSEUM SaaSの成功は、単なる技術的進歩だけに留まらず、ミュージアム全体のデジタルシフトを促す大きなエネルギーとなっている。今後も60館程度の増加を見込んでおり、最終的には1,000館のユーザーを達成することが期待されています。すべてのミュージアムが文化資源を効率的に保存し、情報を発信できる環境の整備を目指し、早稲田システム開発は引き続き品質の向上と機能拡充に努めていく所存です。
このように、I.B.MUSEUM SaaSはただのシステムではなく、日本の文化的資源を守り、活用するための必要不可欠なプラットフォームとしての地位を確立しています。デジタル化が進む今、全ての博物館が共に歩み、文化の保存と流通に取り組む未来が待ち望まれています。