パナソニックが新たな二流体ミスト加湿ソリューションを発表

パナソニックが新たに提案する二流体ミスト加湿ソリューション

パナソニック株式会社は、製造現場における湿度管理と静電対策の課題に対処するために、新たな加湿ソリューションの受注を2024年8月より日本と中国で開始します。この新しいソリューションでは、独自に開発した二流体ミストノズルを利用して、微細な水滴を噴霧することにより、環境条件を最適化しながら電力消費を大幅に削減することが期待されています。

省エネと効果的な湿度管理

この加湿システムは、「シルキーファインミスト」と呼ばれる極微細ミストを生成します。このミストは、蒸発しやすい特性を持っており、生産設備への影響を最小限に抑えることができます。実際、パナソニックの実証実験では、既存の電気ボイラーを用いた蒸気加湿と比較し、エネルギー消費を約90％削減できることが確認されました。

このような省エネルギー性能は、特に脱炭素化が求められる現代社会において非常に重要です。製造業界においては、静電気対策が不可欠であり、加湿による静電気の発生抑制が一つの解決策として注目されています。

静電気対策と環境への配慮

近年、電子機器や部品の小型化、高密度化が進む中で静電気対策の重要性が増しています。湿度を適切に管理することで、静電気の発生を抑え、製造プロセスの安定を図ることが可能です。しかし、環境負荷の軽減も求められており、この二流体ミスト加湿ソリューションは、そうした要求に応える形で開発されています。

また、製造現場でのニーズに応じて大規模な空間加湿に対応することから、ビジネス顧客には大いに貢献することが期待されます。今後は国内外での展開を進め、幅広い業種の製造業における課題解決をサポートしていく方針です。