次世代通信を駆使した生物データ収集実験
東京都八王子市に位置する「高尾の森わくわくビレッジ」で、株式会社バイオームと京王電鉄株式会社が共同で実施する実証実験が注目を浴びています。このイベントは、2023年5月24日(土)と25日(日)に行われ、次世代通信技術である「Starlink」を利用して、通信圏外における生物データの収集を行います。
「Starlink」の利用
「Starlink」は、スペースX社による低軌道衛星を使った高速インターネットサービスで、特に人里離れた地域や通信インフラが整っていない場所でも利用できるのが特徴です。この技術を活用することで、わくわくビレッジ内で「Biome」といういきものコレクションアプリを通じて、生物情報の収集が可能かどうかを検証します。
プログラムの詳細
具体的には、80名の参加者(小学校低学年から大人まで)を対象に、生物調査体験を通じてデータ収集を行います。このプログラムでは、立教大学の環境教育の専門家、奇二正彦准教授が講師として参加し、観察ルートを共に巡りながら、生物の生態や行動を学び、データを収集します。
このような取り組みは、単なるデータ収集にとどまらず、子供たちに自然とのふれあいや環境保全に対する意識を高めることを目的としています。
生物調査の目的
バイオームは、生物判定AIを搭載した「Biome」を通じて簡単に生物情報を収集できる仕組みを提案していますが、通信が難しい山間部や離島などでのデータ収集には課題があります。そこで「Starlink」を利用し、通信環境の制約を乗り越えた生物データ収集の形を確立したいと考えています。また、京王電鉄も「みらいにもっとわくわくを」を掲げ、多摩地域の教育プログラムとしてこのプロジェクトを推進しています。
実証実験の意義
この取り組みは、東京都の「次世代通信技術活用型スタートアップ支援事業」にも位置付けられています。この事業はスタートアップ企業が次世代通信技術を活用した製品・サービスを開発できるよう、資金や技術的な支援を行うものです。バイオームの実証実験も、この取り組みの一環として実施されます。
参加方法と注意点
生物調査体験の参加者は、事前予約が必要で、「わくわくビレッジ調査隊!」として登録を行うことになります。申し込みは、特設のURLまたは二次元コードを通じて可能です。体験自体は無料で、小学生以下の参加者は保護者と一緒に参加が求められます。雨天でも決行されますが、悪天候の場合は中止となる可能性があります。
このように、次世代通信技術と地域の自然を融合した画期的な取り組みに、ぜひご注目ください!
お問い合わせ
このプロジェクトやイベントに関する詳細は、株式会社バイオームの公式サイトやお問い合わせ窓口から確認できます。
生物データ収集の未来が、ここ「高尾の森わくわくビレッジ」で実現することに期待が寄せられています。