サムライ・キャピタルが新たに組成したグリーンビルファンド
サムライ・キャピタル株式会社(東京・港区)は、兵庫県神戸市にある既存の商業施設を対象とした新しいファンド「グリーンビルファンド4号」を設立しました。このファンドは、スリースター環境評価(BELS☆☆☆)以上の認証を取得することを目的としており、省エネ化工事を行う予定です。
ファンドの背景と目的
これまでの3号ファンドでは主に東京都内のオフィスビルに焦点を当てていましたが、4号ファンドでは関西地域の商業ビルに新たな試みとして取り組みます。1号ファンドでは全3物件中2物件でZEB Readyを、また全3物件がBELS☆☆☆☆を取得しています。2号ファンドにおいても、5物件中1物件でZEB Ready、さらに2物件でBELS☆☆☆☆を獲得。その後、3号ファンドでは新たにZEB Readyの取得を目指しています。
そうした実績をもとに、持続可能な環境を目指し、さらなるファンドを構築していく意義は大きいと考えています。特に、既存の建物を省エネ化することで、地球環境に配慮した資産活用を推し進めようとしています。
プロジェクトのパートナー
このプロジェクトには多くの企業が関与しています。アレンジメント業務は昭和リース株式会社が担当し、株式会社中国銀行と株式会社関西みらい銀行がそれぞれシニアローンとメザニンローンを提供します。さらに、九州電力やMUFGファイナンスなどの企業が匿名組合出資者として参画し、各社が連携して進めることにより、より広範なネットワークと資金が確保されています。
環境配慮の重要性
サムライ・キャピタルはESGを重要施策として掲げ、これまで多くの案件で積極的に環境配慮に取り組んできました。本ファンドの設立は、地球環境を守るという責務を果たすための一歩であり、これからも継続してESG投資を推進していく計画です。2025年にはさらに多くのファンドを用意し、関西圏でもこの取り組みを広めていく予定です。
また、本ファンドを通じて、テナントが入居した状態での省エネ化工事を進めることによって、地域の商業用不動産市場にも新たな価値を生み出すことが期待されています。これまでの「スクラップアンドビルド」から、新しい「省エネ化」の流れにシフトしていくことは、今後のビジネスにも大きな影響を与えるでしょう。
まとめ
サムライ・キャピタルの4号ファンドは、ESG投資として注目される存在となりました。環境問題が重大な課題とされる中、企業としてできることを考え続け、多くのパートナーと共により良い未来を築くために取り組んでいく姿勢がますます重要です。地球環境に優しい省エネ建築を通して、新たな価値を創造するこのプロジェクトは、成功への期待と共に注目を集めています。