津奈木町アートの魅力
2021-08-18 15:05:28

津奈木町で開催されるアート・プログラムの魅力と見どころ

町とMINAMATAをめぐるアート・プログラム



熊本県津奈木町で、9月11日から11月23日まで「つなぎまちのアート・プログラム」が開催されます。このプログラムは、地域の特徴を生かしたアートによって町民同士や観光客との「つながり」を深めることを目的としています。記念すべきこのイベントでは、著名な米国人写真家ユージン・スミスの特別展示や、現代美術家柳幸典のプロジェクトが行われます。

ユージン・スミスとアイリーン・スミスが見たMINAMATA展



当プログラムの目玉、写真展『ユージン・スミスとアイリーン・スミスが見たMINAMATA』では、1970年代の水俣病を扱った数多くの貴重な写真が展示されます。ユージン・スミスは、ニューヨークでアイリーンに出会い結婚後、水俣市に移り住み、地域の実情を深く掘り下げる取材を行いました。彼の代表作である写真集『MINAMATA』は、世界中で大きな反響を呼びました。今回の展覧会では、アリゾナ大学からの協力で、これまで公開されなかった初めての写真もお目見えします。

会場は、つなぎ美術館の1階展示室に設けられ、一般観覧料はわずか300円とリーズナブルです。

柳幸典つなぎプロジェクト成果展2021



同じく9月11日から11月23日まで、現代美術家柳幸典による『柳幸典つなぎプロジェクト成果展2021 Beyond the Epilogue』が開催されます。このプロジェクトは、地元住民との対話を重ねながら進められたアート活動です。特に注目されるのは、津奈木町役場向かいに設置された屋外作品『石霊の森』です。このアートピースは、石牟礼道子の文学をもとにしており、地域のアイデンティティを強調するものとなっています。

また、同時に開催される『柳幸典つなぎプロジェクト2019−2021』企画展では、この3年間の成果を紹介しています。

屋外展示とアート体験ツアー



さらには、アーティスト五十嵐靖晃による町民参加型の屋外展示『海渡り』や、現地アーティストによるアート体験ツアーも予定されています。これらのイベントは、地域の特異な風土を反映したものとなっており、参加者がアートを通じて津奈木町の魅力を新たに発見する機会を提供します。

アート体験ツアーでは、日本画家・大平由香理が主催し、スケッチ体験や岩絵の具による日本画制作体験などが行われます。このような取り組みにより、地域の人々や訪問者がアートを身近に感じ、創造性を育む環境が整えられています。

住民参画型アートプロジェクトの重要性



津奈木町では、住民参画型のアートプロジェクトが10年以上続けられています。過疎地で高齢化が進む中、地域の若者や新しい住民が積極的に参加し、互いに交流することで、町全体の活性化にもつながっています。

例えば「赤崎水曜日郵便局」プロジェクトでは、全国から集まった手紙が無作為に交換されることで、見知らぬ誰かとの繋がりを感じることができます。これにより、地域社会に新たな活気が生まれているのです。

まとめ



津奈木町でのアート・プログラムは、ただの展示ではなく、住民同士や他の地域との架け橋となる重要な役割を果たしています。地域との関わりを深めることで、新たなつながりや創造的な発展が期待されるこのプロジェクトに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。アートを通じて、津奈木町の魅力を体感してください。

会社情報

会社名
津奈木町役場
住所
熊本県葦北郡津奈木町大字小津奈木2123番地津奈木町役場
電話番号
0966-78-3111

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