コンステラセキュリティジャパンがOpenCTIを日本市場に展開
株式会社コンステラセキュリティジャパン(以下、CSJ)は、フランスのFiligran SASと日本国内におけるマスターディストリビューター契約を締結しました。これにより、CSJはFiligran社が開発した脅威インテリジェンスプラットフォーム「OpenCTI」および「OpenBAS」のエンタープライズ版を日本市場に導入します。
この提携は、サイバー攻撃が従来のマルウェアや不正アクセスだけでなく、偽情報や心理操作をターゲットにする事例が増加する中で、脅威に対抗する新しい防御手段を求めるニーズに応えるものです。CSJは既存の技術を活用し、脅威インテリジェンスと認知戦分析を一体化できるワンストップソリューションを提供します。
OpenCTIの機能と利点
OpenCTIは、脅威インテリジェンスを利用して防御策の効果を検証するための強力なツールです。CSJは企業や組織がこのプラットフォームを導入する際の支援を行い、ライセンスから実装、運用、保守までの一貫したサービスを提供します。これにより、ユーザーは自身の防御能力のギャップを検出し、脅威に対する露出状況を把握できるようになります。
さらに、CSJはOpenCTIを通じて、以下の技術を統合します:
- - APTグループのプロファイリング
- - マルウェア分析
- - C2サーバ追跡
これらの機能を活用することで、ユーザーはリアルタイムでインテリジェンス状況を可視化し、迅速な意思決定を行えるようになります。
ACD時代におけるインテリジェンスの重要性
今日のサイバーセキュリティ環境では、アクティブ・サイバー・ディフェンス(ACD)の手法が重要視されており、これには様々な組織間でのインテリジェンス共有が不可欠です。CSJはOpenCTIを共通基盤として利用することで、政府機関や大手企業などの多様な組織間での情報交換を効率化し、日本のサイバーセキュリティ基盤の強化に寄与します。
また、CSJはオープンソースコミュニティの活性化にも力を入れ、国内イベントやワークショップを開催し、ユーザーグループの運営、ドキュメントの翻訳提供を行います。これにより、国内外の開発者やユーザーとのエコシステムを形成し、さらなる技術革新を促進します。
今後の展望
今後、CSJとFiligran社は企業や政府機関向けの脅威インテリジェンスプログラムの設計・構築・運用支援を積極的に進めていく予定です。また、OpenCTIを活用したトレーニングプログラムの拡充や、独自の認知戦分析ツールとの連携も検討中です。
CSJは日本国内のチャネルパートナーとの連携を強化し、顧客に対してOpenCTIの導入を促進します。このような取り組みを通じて、CSJとFiligran社は、日本のサイバーセキュリティの向上に寄与し、ユーザー及び開発者エコシステムの強化を図る所存です。
CSJは、5月14日に在日フランス大使館で脅威インテリジェンスと認知戦に関するセミナーを開催し、更なる意識向上と知識普及に努めました。今後の展開にも期待がかかります。