新たなセキュリティ基盤
2025-06-26 08:20:30

クラスメソッドがサイバーマトリックスを買収し新たなセキュリティ基盤を構築

クラスメソッドがサイバーマトリックスを買収し新たなセキュリティ基盤を構築



クラスメソッド株式会社(以下、クラスメソッド)は、サイバーマトリックス株式会社(以下、サイバーマトリックス)との株式譲渡契約を締結し、同社を連結子会社化することを発表しました。この買収により、両社はクラウド運用とサイバーセキュリティの一元的な提供を目指す体制を構築します。クラスメソッドは、これまで18年にわたり培ってきたクラウドインフラの知識と、サイバーマトリックスのAIを活用した先進的なセキュリティ技術を融合させることで、お客様に充実したサポートを提供することを目指しています。

サイバーセキュリティリスクの増大



デジタル化の急速な進展とともに、企業におけるクラウド利用は日々増加しています。しかし、その影にはサイバー攻撃の高度化や複雑化があり、この状況下で継続的なセキュリティ対策が不可欠となっています。このような背景から、クラスメソッドはサイバーマトリックスを買収することで、セキュリティ対策の重要性を再認識し、さらなるサービスの向上を図るものです。

包括的なセキュリティサービスの提供



今回の統合により、クラスメソッドは『診断・設定・監視・検知・分析・対応・改善』といったセキュリティサイクルを、アプリケーションからインフラ全般にわたり一貫して支援します。特に、セキュリティ診断後にしばしば直面する具体的な対応に関する課題を解消することを目指しています。

多くの企業が抱える問題は、診断結果の理解や対応の優先順位付けの難しさです。セキュリティ診断の結果を基に誰がどう対応すればよいのかが不明確なため、これをクリアにし、明確なサポートを提供することが求められています。今後は、両社のサービスを統合することで、セキュリティ診断から環境の改善、さらには継続的な監視・運用に至るまで、一貫したサービスを提供することになります。

新たなシナジー効果の創出



具体的な施策として、クラスメソッドの『セキュアアカウントサービス』とサイバーマトリックスの『CyberNEO WAF Automator』などのAIセキュリティソリューションを統合し、より強固な多層防御体制を構築します。また、高精度な脆弱性診断や、AWS Well-Architectedフレームワークに基づく改善提案も行い、システム全体のセキュリティが強化されることが期待されています。

今後の展開とお客様への影響



今後、2025年9月には統合サービスの一部提供を開始し、2026年12月には統合監視プラットフォームをリリースする予定です。また、2026年3月にはAIを活用した次世代セキュリティサービスも展開されます。すでに両社のサービスを利用しているお客様は、現行のサービスを継続しつつ、統合に伴う新たなメリットを段階的に享受できるようになります。

代表者による期待の声



クラスメソッドの代表取締役社長である横田聡氏は、「この統合により、お客様に真の意味での『セキュアなクラウド活用』を提供できる体制が整いました」と述べ、サイバーマトリックスの技術とクラスメソッドのノウハウを融合し、DX推進を強力に後押しすることを目指すと強調しています。また、サイバーマトリックスの代表取締役四柳勝利氏も、「クラスメソッドグループの一員として、当社の技術をより多くのお客様に提供できることを喜ばしく思います」とコメントしています。

企業情報



クラスメソッド株式会社


  • - 設立: 2004年7月7日
  • - 資本金: 1億円
  • - 事業内容: クラウドインテグレーション、データ基盤構築運用、アプリ企画開発、SaaS導入支援

サイバーマトリックス株式会社


  • - 設立: 2019年3月15日
  • - 資本金: 2,000万円
  • - 事業内容: サイバーセキュリティクラウドサービスの開発運営、脆弱性診断・ペネトレーションテスト

今回の買収は、両社にとって大きな一歩であり、企業のデジタルトランスフォーメーションをさらに推進する重要なきっかけとなるでしょう。


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会社情報

会社名
クラスメソッド株式会社
住所
東京都港区西新橋1-1-1日比谷フォートタワー26F
電話番号

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