近畿大学が推進する性の多様性教育
近畿大学(大阪府東大阪市)は、学生が「性の多様性」について主体的に学ぶことができる教育用ゲーム『星と雑踏のパラドックス』を2026年7月15日(水)に公開することを決定しました。このゲームは、学生を対象にした意識調査を受けて制作され、安心して過ごせるキャンパス環境の実現を目的としています。
学生の意識調査から生まれたアイデア
近畿大学では毎年、学生の人権意識に関する調査を実施しています。令和5年度(2023年度)の調査では、初めて「性の多様性」をテーマとし、約5.3%の学生が自らをセクシュアルマイノリティであると認識していることが判明しました。一方で、この調査からセクシュアルマイノリティに対する誤解や偏見が未だ存在することも浮き彫りになり、すべての学生が安心して学ぶことのできる環境づくりが重要な課題となっています。
この結果を踏まえ、近畿大学は「性の多様性教育推進プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトは、法学部や文芸学部、情報学部などの教員からなる学内横断型のチームによって運営され、学生の理解を深めるための教育教材の制作に取り組んでいます。
ゲーム『星と雑踏のパラドックス』の魅力
新たに公開される教育用ゲーム『星と雑踏のパラドックス』は、大学生活の具体的な場面を題材にしたものです。ゲーム形式を採用することで、学生が主体的に体験を通じて学ぶことを促進します。プレイヤーは登場人物の視点で物語を進めていく中で、無意識に抱く偏見や、差別的な言動、そして他者に対する性のあり方の伝達について考え直す機会を得ることができます。
このゲームは、オンライン上で誰でも無料でアクセスでき、パソコンやタブレット、スマートフォンからプレイ可能です。ゲームの体験を通じて、受動的な学びではなく能動的な学びの場が提供され、性の多様性についての理解が深まるでしょう。
併せて制作された教材
『星と雑踏のパラドックス』の公開と同時に、学生や教職員向けの『性の多様性ガイドブック』も制作されました。このガイドブックは、ゲームで得た体験を補完し、性の多様性に関する基礎知識をしっかりと学べる内容となっています。これにより、学びの効果を高め、理解をさらに深めることが期待されています。
今後の展望
今後、近畿大学では、このゲームとガイドブックの活用を通じて、学生及び教職員の意識にどのような変化がもたらされるかについて、学術的な分析・検証を行う計画です。性のあり方に関する多様な考え方を理解し、受け入れることができる環境づくりが進められることで、より良い大学生活が実現されることが期待されています。
ゲーム概要
タイトル:『星と雑踏のパラドックス』
公開日時:令和8年(2026年)7月15日(水)10:00
URL:近畿大学 教育用ゲーム
使用可能機器:パソコン、タブレット端末、スマートフォン
対象:どなたでも利用可能
近畿大学が新たに提供するこの教育用ゲームは、性の多様性をより広く学ぶ機会を生み出しており、教育現場での重要な一手となることでしょう。