日本下水道事業団とJ-COMSIAが推進する電子小黒板の導入強化を発表

日本下水道事業団とJ-COMSIAの電子小黒板テンプレート導入

最近、日本下水道事業団（JS）と一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会（J-COMSIA）は、施工管理のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するために新たな協定を結びました。その取り組みの一環として、JSの土木・建築・機械・電気設備技術基準に基づいた電子小黒板テンプレートが、J-COMSIA加盟の施工管理ソフトウェアに搭載されることが決定されました。

電子小黒板テンプレートの背景と普及

この新しい電子小黒板テンプレートは、令和6年7月にリリースされたもので、すべての業種においてJSの技術基準に準拠した工事写真管理が可能になります。電子小黒板により、工事写真に必要な情報が一元的に整理され、施工管理業務全体の効率化に繋がります。特に、これまで手書きの黒板を使用していた際の記入ミスや情報の不整合といった問題が解消されることが期待されています。

施工管理ソフトへの対応

現在、電子小黒板テンプレートを搭載した施工管理ソフトウェアは、土木・建築・機械・電気設備に関わる10種類以上が存在しています。これらのソフトは、JSの工事写真管理フォルダに基づき、写真の自動仕分けや必要な情報の自動転記を実現しています。さらに、フォルダ構成や説明文の統一が図られ、業務プロセスが飛躍的に改善されることが見込まれています。

JS仕様に基づくマニュアル提供

また、J-COMSIAはJSの機械・電気設備工事に向けて、工事写真管理向けのマニュアルを提供しています。このマニュアルを参考にすることで、施工業者は写真撮影から管理までの一連の作業をJSのガイドラインに従って行うことができ、業務の精度が大きく向上します。

今後の展望と課題

今後、JSとJ-COMSIAは土木・建築・機械電気設備のさらなる効率化を目指して取り組みを進めていく予定です。施工管理ソフトは、今後もJS工事書類のテンプレート化やデータ連携を強するなど、様々な改善が進められるでしょう。デジタル技術を活用した施工管理の新たな時代が幕を開ける中で、多くの施工管理ソフトウェアがこの取り組みに対応することが期待されています。