2025年10月度の中古オフィス家具市場の動向
株式会社オフィスバスターズが発表した2025年10月度の「中古オフィス家具指数」は、オフィス市場における重要な指標として注目されています。以下にその詳細を解説します。
市場全体の動向
2025年10月度の調査結果によれば、主要5区の空室率は2.59%と前月比で0.09%の減少を記録しました。この傾向は連続しており、コロナ前の水準に近づきつつあることがわかります。一方で、賃料は169円の増加を見せました。これは都市部での大型案件が移転しづらい環境を反映した結果です。
有効求人倍率は1.20倍、失業率は2.6%で変わらず、特に都市部においてはオフィスの移転が難航していることが伺えます。小規模な物件に関しては若干の余地があり、理想的な物件が見つからないケースでは、レイアウトの変更でしのぐ動きが見受けられます。
商品カテゴリ別の動向
オフィスバスターズが取り扱う商品カテゴリごとの傾向には次のようなものがあります:
- - チェア:販売価格は前月比で1,115円減少し、昨年同時期比では3,954円の減少が見られました。高級ラインのチェアの入荷が減少し、代わりに低価格帯のチェアの販売が増加したため、単価が落ち込んでいます。
- - デスク:販売価格は前月比で1,328円減少。フリーアドレスデスクの入荷は少なくなり、販売が好調なワークテーブルが増えてきている印象です。
- - 書庫とロッカー:ともに販売価格は小幅に減少していますが、大きな変動はなく、特に4・6人用及び8人用のロッカーに対する需要は安定しています。
- - テーブル:販売価格は740円減少。スタックテーブルとミーティングチェアへの問い合わせが増加しています。
2025年10月度の総評
これまでのデータからオフィス市場の動きは例年のこの時期と比べて落ち着いた印象を与えています。特に関東エリアにおいては、空室率の低下が影響を及ぼし始めているようです。この状況が続くことで、中古オフィス家具の流通量も減少しており、これが販売価格にも影響を及ぼしています。
年内においては大きな市場変動は予想されておらず、一定の流れが続くことがほぼ確定しています。企業はこの期間内にオフィスのレイアウトを見直すなどの対策が求められます。
調査概要
調査期間は2025年10月1日から同月31日までであり、調査対象はオフィスバスターズの販売展開店舗、及び取り扱い商品の販売データに基づいています。
お問い合わせ先
オフィスに関するお知らせやご質問は以下の連絡先までご連絡ください。
- - 会社名:株式会社オフィスバスターズ
- - 担当:マーケティング委員会 室矢
- - 電話番号:03-6262-3155 (平日 9:00〜18:00)
このように、オフィス市場の動向は新たなニーズを生み出しつつあり、引き続き注目が必要です。