室内環境を専任のプロがサポートする新サービス「Ultimate IAQ」
2023年8月より、室内環境を遠隔で監視するサービス「Ultimate IAQ」が開始されました。このサービスは、IoT技術を用いた無線ユニットとセンサーによって、室内のCO2やオゾン濃度を常時モニタリングし、異常があれば即座にユーザーへ通知します。さらに、専門家が具体的な改善策も提示してくれます。これにより、快適で健康的な室内環境を実現することが可能になります。
サービスの特徴と料金
「Ultimate IAQ」は、毎月2200円(税込)で提供されるシンプルなプランです。この料金には、無線ユニット代が含まれています。このユニットを導入することで、感染症対策だけでなく、換気設備や除菌・滅菌装置の無駄な運転を防ぎ、省エネルギーにも寄与します。また、集められたビッグデータを活用して、空調や換気設備の適切な管理が可能となり、性能が低下した機器の取り替え時期を明示することができます。
CHCシステムは、CO2濃度および温湿度を監視できるモデル(税込22,000円)や、においのセンサーを追加したモデル(同96,800円)など、多様な機器を展開しています。最新の技術を駆使した環境管理システムで、これまでの販売実績も豊富です。
実地調査と改善策
万が一、提案された改善策を実施しても問題が解決しない場合には、現地調査が行われ、さらに詳細なアドバイスを受けることができます。これにより、中小規模施設であっても最適な環境管理が実現できるのです。
先行実験の成果
これまでの実績として、著名な大学と協力して東京都内のライブハウスにおいて実証実験を行いました。この実験では、換気設備を停止するとCO2濃度が3000ppmを上回り、ビル衛生管理法の基準を超える事態となりましたが、データを用いた必要最小限の換気工事によって、3分程度で662ppmまで低下しました。この事例からも、最適な環境管理がもたらす影響の大きさが伺えます。
中小規模施設への普及
中小規模の施設でも、最先端の室内環境管理システムを導入することが求められています。シー・エイチ・シー・システム株式会社は、cynaps株式会社と共同で「Ultimate IAQ」を開発し、ユーザーが自ら最適な機器を選定できるようなサポート体制を構築しています。これは、中小規模施設の運営者が自分自身で環境管理を行い、より快適な空間を作るための第一歩とも言えるでしょう。
今後も、CHCシステムはより高品質なサービスを提供するため、機器メーカーや設備設計者との連携を深めていく予定です。このサービスの詳細は、公式ウェブサイト(
https://group.chcsys.net/)から確認できます。
企業情報
シー・エイチ・シー・システム株式会社は、1979年に創業し、空調や環境機器の開発、製造、販売を手掛けている企業です。東京都町田市に本社を置き、昨年の売上高は約14億3900万円に達しています。当社は、最新技術による室内環境の管理ノウハウを生かし、さらなるサービスの向上に努めています。